NHK沖縄県のニュース　沖縄放送局

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基地従業員２審も解雇無効

沖縄のアメリカ軍基地で働いていた元基地従業員の男性が、職場での態度などを理由に解雇されたのは無効だと訴えていた裁判で、福岡高等裁判所那覇支部は、７日、１審に続いて男性の訴えを認め、解雇を無効とする判決を言い渡しました。
この裁判は、沖縄のアメリカ軍基地「キャンプ瑞慶覧」で働いていた元基地従業員の安里治さん（４９歳）が職場で発言した上司への悪口を理由に、アメリカ海兵隊から解雇されたのは無効だと雇用主に当たる国を訴えていたものです。７日の判決で福岡高等裁判所那覇支部の橋本良成裁判長は、「男性の発言は、秩序を乱すほどの違法性があるものとは言えず解雇の理由がない」として１審に続いて男性の訴えを認め、解雇を無効とする判決を言い渡しました。
その上で、在日アメリカ軍は軍の規律を乱すなど安全上の理由によって解雇した人の復職を拒むことができるとする日米間の取り決めがありますが、橋本裁判長は「在日アメリカ軍が従業員の復職を拒むことができるケースに当たらないのは明らかだ」と指摘しました。判決について安里さんは「全面勝訴の画期的な判決で感無量です」と話しました。
また、弁護団長を務めた池宮城紀夫弁護士は「国側は判決を謙虚に受け止め、直ちに復職の措置をとるよう強く要求していきたい」と話しました。

12月07日　12時39分

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