大阪刑務所:「軍隊式行進」やめて 大阪弁護士会が勧告

2010年12月7日 20時30分

 受刑者を移動させる際、大声でかけ声を上げ、手足を必要以上に振って行進させるのは人権侵害にあたるとして、大阪弁護士会は7日、大阪刑務所(堺市)に対し、やめるように勧告した。勧告書によると、こういった行進は「軍隊式行進」で「受刑者の行動を不必要に制限し、人間性を無視するもので、許されない」としている。

 07年3月に受刑者からの申告に基づき、弁護士会が「膝が90度に曲がるまで高く上げ、腕も水平になるまで上げた形で、行進させているのか」と事実を確認。これに対し、同刑務所はその質問には答えず、「規律維持のため、一定の行進方法をさせる必要がある」と回答した。そのため、「軍隊式行進」がされていると判断、是正を求めることにした。【苅田伸宏】

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