国産技術で「反物質」生成に成功 理研など研究チーム理化学研究所や東京大、広島大が参加する研究チームは6日、物質と出合うと消滅する「反物質」の一種を新たな手法で作ることに成功したと発表した。物質との性質の違いを高い精度で比較し、反物質の解明を進めるための実験を、これまでの生成法よりも実現しやすいという。 手法はアイデアから技術開発までほぼ国産のもので、研究チームの名称は東大に近い観光地・浅草にちなんだ「ASACUSA」。早ければ来年にも、反物質を構成する反粒子の性質を調べる実験を、欧州合同原子核研究所で始める。 理研の山崎泰規・上席研究員によると生成に成功したのは水素原子を構成する陽子、電子それぞれと電気的性質が逆の反粒子でできた「反水素原子」。 【共同通信】
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