対中、兵力展開準備に言及 前豪首相、米国務長官に【シドニー共同】オーストラリアのラッド外相が首相当時の昨年3月、クリントン米国務長官らに対し、影響力を増す中国が国際社会との関係を悪化させた場合、兵力展開の準備も視野に入れるべきだと警告していたことが6日、分かった。 オーストラリアン紙(電子版)が内部告発サイト「ウィキリークス」から入手した外交公電を基に伝えた。具体的なケースや兵力展開の場所などには言及していない。 これを受けて、ギラード首相は出演した公共放送ABCテレビの番組で、公電内容の確認は避けながらも「中国との関係にまったく影響はないと思う」と強調。一方、ラッド氏も中国との関係は「強固だ」と述べた。 同紙によると、ラッド氏は中国が国際社会と協調した上で大きな責任を果たすことの重要性に触れ「(協調が)失敗した場合」には、兵力の展開も視野に入れる必要があると指摘した。 【共同通信】
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