話題性を売り物にするこのやり方に対し、フォントネー大会委員長はブチ切れ。「ミス・フランスのイメージをぶち壊すものだ」と激怒し、「これ以上我慢する必要はない。真の伝統と価値観を体現する」として、自ら新しいコンテストの開催を宣言。地方組織の約半数もこれに同調した。
当然、「ミス・フランス」という名称は使えず、新しいコンテストは「ミス・ナショナル」に。しかし、“元祖”を自任する「ミス・フランス」側は裁判所に新コンテストの開催中止を申し立てるなど反発。開催中止は認められなかったものの、当初、地方局で予定されていたテレビ中継も急きょ取りやめになった。だが、それが逆に話題を呼び、例年以上に注目を集める結果となった。
かくして、史上初めて2人の「ミス」が誕生したわけだが、互いに「正統」を主張。両者の対立は続いており、2人の美女を巡る争いは、今後も議論を呼ぶことになりそうだ。