当院では、患者の皆様から、様々な個人情報をいただいております。それらの情報は以下の目 的に利用されております。これらの目的外での利用は、ご本人の同意がない限り当院では行わ ないこととしております。
診療を行うためには、患者さま各々の状況に関する医療情報が必要となります。検査等を
外部へ委託する場合には、委託先へ個人情報を提供する場合がありますが、委託先には個
人情報保護の義務が課せられております。
保険診療の場合には、患者さまと保険者等に診療報酬を請求させていただきます。その際
に、保険証の番号等を利用させていただいております。また、公的扶助のある場合には、
国や地方自治体等にも請求させていただく場合がございます。
医療機関の運営のために、患者さまの個人情報を利用させていただいています。例えば、
病棟管理上、どのベッドにどの患者さまがいらっしゃるかについては個人情報を利用せざ
るを得ません。当院では、財団法人医療機能評価機構の病院機能評価を受けておりますが
、このような外部評価の際には、個人情報の閲覧が必要な場合もございます。この場合も
担当者には守秘義務が課せられております。また、院内での業務上の評価等の場合にも、
患者さまの個人情報が利用される場合がございます。さらには、医師賠償責任保険会社や
医療に関する専門団体等との相談や届出等を行う場合があります。これらの場合でも、そ
れらの組織の外部に個人情報を漏らすことはありません。
高度な医療の推進のためには、研究活動が不可欠です。当院は、患者さまの同意を得て行
う介入実験研究や、直接のご同意をいただいていない場合にも診療の状況を個人が特定さ
れないような形で分析し、研究を行う場合がございます。その結果を学会や学術誌で公開
する場合もございます。もちろん、この場合も個人が特定されるようなことがないように
十分注意いたします。また、外部の研究者と共同して研究をする場合には、上記ガイドラ
インに則って匿名化を行い、個人を特定できない形で利用させていただきます。
当院は、臨床研修指定病院として、臨床研修医に対する研修を行っております。また、信
州大学医学部、県看護大学をはじめとする各種医育機関、福祉系の教育機関、自治体の救
急隊等からの実習生を受け入れ、教育や実習を行っております。この場合に、患者さまの
診療情報を用いる場合がございます。教育を受けるものや実習を行うものには守秘義務を
課すこととしています。
当院では、法令に基づく個人情報提供要請に対応し、個人情報を提供する場合がございま
す。また、法令に基づく指導や監査、調査を当院が受ける場合にも、個人情報の閲覧が必
要な場合がございます。
当院では、ご本人の危険が予想される場合、急変時、診察担当医のスケジュール変更や検
査機械等の故障等でご予約が履行できない恐れがある場合には、ご本人もしくはご家族の
方にご連絡する場合がございます。急変時等では、一部の方にしかご連絡ができない場合
もございます。患者さまが意識不明等で、なおかつ同意を本来必要とする診療行為を行う
ために、ご家族へのご連絡を行い、同意を求めることといたします。ただし、緊急時等で
、生命の危険が懸念される場合には、この限りではありません。
現在では多くの医療が、他の地域医療機関との連携で成立しています。その基礎となる情 報の共有化が必要です。「紹介状を書く」ということは、継続的な診療に必要な個人情報を 連携先の医療機関にお伝えするということになります。また、患者さまへの医療の提供の ために、外部の医師等の意見や助言を求める場合や他の医療機関等からの照会があった場 合も個人情報をお伝えする場合がございます。
当院の個人情報保護方針に関してのご質問や患者さまの個人情報のお問い合わせ及び当院での 個人情報対応に関する不満につきましては以下の窓口でお受けいたします。
窓口:「医事課個人情報保護相談窓口」
TEL 0265(82)2121 内線 2630
FAX 0265(82)2118
当院は、個人情報の保護に関する日本の法令、伊南行政組合の条例、厚生労働省のガイドライ ン、医学関連分野関連指針、その他の規範を遵守するとともに、上記の各項目の見直しを適宜 行い、個人情報保護の仕組みの継続的な改善を図ります。
平成20年(2007年)4月1日
昭和伊南総合病院
院長 長崎 正明