21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が13日、横浜市西区のパシフィコ横浜などで2日間の日程で開幕した。これに合わせて菅直人首相は同日、ロシアのメドベージェフ大統領と会談した。
会談では、首相は大統領の北方領土・国後島訪問について「わが国の立場、日本国民の感情から受け入れられない」と抗議。大統領は「領土問題はロシアにとっても極めてセンシティブな問題だ」と応じた。
首相は「北方領土問題は帰属を最終解決して平和条約を締結したい」と述べ、領土問題の議論を深めたいとの意向を伝えた。大統領は首相の来年中の訪露を要請し、首相は「検討したい」と応じた。
前原誠司外相も同日、ラブロフ露外相と会談し、北方領土について日本の原則的立場を説明した。ただ、首相、前原氏ともに歯舞群島、色丹島訪問計画にも言及しなかった。