菅直人首相(64)は13日夕、中国の胡錦濤国家主席(67)と横浜市内で会談。沖縄県・尖閣諸島周辺での漁船衝突事件で冷え込んだ関係改善策を協議、長期的に安定した「戦略的互恵関係」の発展が双方の利益に合致したが、菅首相が尖閣に関して日本固有の領土であることを強調したのに対し、胡主席は領有権を主張した。
会談時間はわずか22分間。漁船衝突映像流出事件に絡む発言は、出なかったという。
また同日夕、菅首相はロシアのメドベージェフ大統領(45)とも横浜市内で会談し、大統領の国後島訪問について「わが国の立場、日本国民の感情から受け入れられない」と北方四島は日本固有の領土であるとの立場から抗議した。しかし、大統領から「北方領土はわれわれの領土であり、今後もそうだ」と反撃され、あっさり終わった。