馬淵沖縄・北方担当大臣は、東京都内で行われた北方領土の元島民や支援者らが四島の早期返還を訴える街頭行動の出発式で、ロシアのメドベージェフ大統領が国後島を訪れたことを踏まえて、北方領土の返還に向けた国内の取り組みをさらに充実させたいという考えを示しました。
この街頭行動は、北方領土問題の解決に向けた具体的な進展が見られないなかで、領土返還の機運を高めようと、北海道根室市などが主催して3年前から毎年行われているものです。東京・中央区で行われた出発式で、馬淵沖縄・北方担当大臣は「先月1日、ロシアのメドベージェフ大統領が国後島を訪れ、私たち日本人の心を傷つけるようなつらい事実があった。極めて遺憾であるという思いを政府として発信した」と述べ、大統領の訪問を批判しました。そのうえで、馬淵大臣は「国民世論の啓発は私たちの大きな使命だ。啓発活動の取り組みがまだまだ足りないと言われていることを受けて、担当大臣として来年度もさらに予算を確保したい」と述べ、北方領土の返還に向けた国内の取り組みをさらに充実させたいという考えを示しました。このあと、元島民や参加者らおよそ500人が横断幕を掲げ、「島を返せ」などとシュプレヒコールを繰り返しながら、買い物客などが行き交う銀座周辺のおよそ2キロを行進しました。