北方領土を上空から視察した前原外務大臣は、今後のロシアとの領土交渉について新しい戦略で臨む考えを明らかにしました。
前原外務大臣:「新しい戦略を今、外務省の中でもう作って、その一環でラブロフ外相と2時間、領土交渉を行って、できるだけ2ラウンド目を早くやっていこう」
この新戦略について、前原大臣は「ロシアは環境や省エネに関心がある」と述べ、日本の高い技術力を交渉の材料にする方針を示唆しました。そのうえで、「できる限り早くラブロフ外相と会談したい」と述べ、来年2月にもモスクワを訪問し、首脳会談に向けた地ならしを行う考えを示しました。ただ、元島民からは早期の解決を強く求められたもののロシア側の姿勢は硬く、領土交渉を立て直すには、なお時間がかかりそうです。