ロシアのプーチン首相は、北方領土に大型機が着陸できるよう空港の大がかりな改修を行っていく計画を示し、ロシアの領土として発展させていく姿勢を強調しました。
プーチン首相は、6日、ロシア極東のハバロフスクで開かれた与党「統一ロシア」の会議に出席し、地域のインフラ整備について演説しました。この中で、プーチン首相は、北方領土を含む島々を意味する「クリル列島」ということばを使って「ロシアの領土はサハリンやクリル列島から始まっている」と述べ、北方領土はロシアの領土だと強調しました。そのうえで、来年、日本円にして、あわせておよそ250億円を投じ、北方領土を含む極東の各地にある空港を近代化する計画を明らかにしました。このうち、北方領土については、国後島と択捉島の空港に大型機が着陸できるよう滑走路の延長工事など大がかりな改修を行う計画だということです。北方領土をめぐって、ロシアは、メドベージェフ大統領が、先月1日、国後島をロシアの最高首脳として初めて訪問しており、プーチン首相の今回の発言は北方領土をロシアの領土として発展させていく姿勢を改めて強調したものです。