藤本りえを8回TKOで破り、タイトルを防衛した天海ツナミ=後楽園ホールで
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女子2大世界戦が6日、東京・後楽園ホールであり、WBA世界女子スーパーフライ級タイトルマッチは王者天海ツナミ(26)=山木=が、藤本りえ(27)=協栄=に8回終了TKO勝ち。3度目の防衛を果たした。右ストレートで藤本をぐらつかせるなど、ワンサイドの展開となり、8回終了時に藤本陣営が棄権した。
WBC世界女子アトム級タイトルマッチは、王者小関桃(28)=青木=が、同級8位秋田屋まさえ(32)=ワイルドビート=に3回終了、負傷引き分けで5度目の防衛に成功。WBC世界女子ライトフライ級王者富樫直美(35)=ワタナベ=に並ぶ日本女子最多のV5となった。
◆次は南米で統一戦
これが女子なのか…。パンチをかわしてのアッパー。ノーガードからの左ジャブ、右ストレート。ツナミの重く鋭いパンチが前に出てくる藤本に何発もヒットした。圧巻の8回終了TKO勝ちだった。
「1回からいい感じで打てた。今までで一番自分のスタイルが出せたと思う」
変則のスタイルを存分に見せつけ、充実感たっぷりだった。鹿児島・神村学園高時代、MFとして活躍したサッカーエリートが、いまやボクシングの頂点にいる。
次戦は暫定王者カロリーナ・グティエレス・ガイテ(アルゼンチン)との統一戦だ。来年1月にも地球の反対側・ブエノスアイレスに殴り込む。「他の王者も海外でやっているので、行くつもりです。しっかり倒して、WBCと統一戦をやりたいですね」。強くて激しいツナミが南米に押し寄せる。 (森合正範)
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