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裁判員裁判:3人殺傷で無期判決 無罪主張退け 埼玉

 埼玉県吉川市で09年、男女2人を殺害し、男性1人にけがをさせたとして殺人罪などに問われた無職、清水精二被告(66)の裁判員裁判で、さいたま地裁は22日、求刑通り無期懲役を言い渡した。

 清水被告は「向こうからぶつかってきたから刺さった」と無罪を主張したが、井口修裁判長は「不合理で信用できない」と退け、動機について「(死亡した2人に)嫉妬(しっと)を募らせた」と認定。「結果の重大性に照らすと、有期刑は上限でも軽過ぎる」と述べた。

 判決によると清水被告は09年5月、同市内の自宅で、同居していた無職の松本喜美代さん(当時67歳)を包丁で刺殺し、同じく同居の無職、国本斌(たけし)さん(同65歳)も首などを刺し、約半年後に死亡させた。同じ敷地内に住む別の男性も刺してけがをさせた。公判では、裁判員が争点を理解しやすいよう、事実認定の論告・最終弁論と、情状・量刑の論告・最終弁論を別の日に行う異例の措置が取られた。【平川昌範】

毎日新聞 2010年11月22日 20時38分

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