ちなみに、知り合いで年収1500万円前後のそこそこ稼いでいるビジネスマンたちは、食い物も遊びも「いたって普通」である。
36歳大手メーカーの課長なんて、同期500人の出世頭だそうだが、いまだに独身で賃貸マンションに住んでいる。贅沢といえば次世代ゲーム機を3台揃えて、サラウンドシステムまで設置しているくらい。
別の金融マンは、部屋にテレビすらなく、酒も飲まない。そして、そういう人たちは全員、クルマを持っていない。
やっぱり、そういう人たちもそういう人たちなりに満足する方法を見つけていて、そして多くの場合、そういう個人の満足にはあまりお金がかからなくなったということだろう。色々とお手軽に選べる時代なわけだから、やはり今は恵まれた時代なのかもしれない。
「俺の若いころは、もっと派手に遊んで~」
なんて人がいたら、「じゃあ、それで何が残ったんですか?」と聞いてみて欲しい。個人の嗜好なんて、その時の本人が楽しけりゃなんでもいいのだ。
城 繁幸
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