NHK長崎県のニュース　長崎放送局

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警察官２人刺した男　懲役９年

ことし４月、佐世保市の路上で警察官２人を刺して逃走したとして、殺人未遂などの罪に問われた男に長崎地方裁判所は、「強い攻撃意思が認められる」などとして懲役９年を言い渡しました。
住所不定の無職神山望被告（３４）は、ことし４月、佐世保市のＪＲ早岐駅近くの路上で、長崎県警察本部の機動捜査隊の警察官２人から職務質問を受けた際、突然、刃物で２人を刺し、そのまま逃走したとして、殺人未遂と公務執行妨害などの罪に問われました。
裁判員裁判としてこれまで４日間の審理が行われ、検察側が、「凶器の形状や刺し方から殺意があったことが認められる」として懲役１０年を求刑したのに対し、弁護側は、「殺意は証明されておらず傷害の罪にとどまる」として懲役１年が相当と主張していました。６日開かれた裁判で、長崎地方裁判所の松尾嘉倫裁判長は、「生命を奪う危険性の高い行為で強い攻撃意思が認められる」などと述べて殺意があったことと犯行の悪質性を指摘しました。
そのうえで「不合理な弁解を主張して責任の軽減を図っており自分がしてきたことに向き合っているとはいえない」と述べて神山被告に懲役９年を言い渡しました。

12月06日　12時33分

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