ワシントン(CNN) 国際刑事裁判所(ICC)は6日、先月の北朝鮮による韓国・大延坪島(テヨンピョンド)への砲撃と3月に北朝鮮が起こしたとされる韓国哨戒艦沈没事件について、戦争犯罪に当たるかどうかの予備調査を開始したと発表した。
北朝鮮による大延坪島への砲撃は11月23日に発生し、4人が死亡、18人が負傷した。北朝鮮側は、訓練を行っていた韓国軍が先に北朝鮮の海域に攻撃を仕掛けてきたと主張している。
また、韓国兵46人が死亡した3月の哨戒艦沈没事件は北朝鮮の魚雷によるものだったとされている。
大延坪島への砲撃以来、朝鮮半島情勢の緊張はさらに高まっている。砲撃のあった翌週には米韓の合同軍事演習が実施された。演習は砲撃以前から予定されていたものではあったが、軍事力を示すことが目的とされた。
さらに韓国軍は6日、朝鮮半島の周辺で海上射撃訓練を開始した。聯合ニュースが韓国軍合同参謀本部当局者の話として伝えたところによると、訓練は半島の3方すべての沿岸沖で実施され、10日まで続くという。
一方、日本の本州や沖縄などの周辺海域でも10日までの日程で過去最大規模の日米共同軍事演習が行われている。