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銃刀法違反:大阪府警警官が拳銃10丁所持 容疑で逮捕

 自宅に拳銃と実弾を隠し持っていたとして、大阪府警は6日、箕面署地域課の巡査部長、池田周史(ちかし)容疑者(48)=大阪府茨木市五十鈴町=を、銃刀法違反(加重所持)の疑いで逮捕した。池田容疑者は拳銃4丁と改造拳銃6丁の計10丁の所持を認めており、自宅内で発砲した疑いも持たれている。府警は池田容疑者の自宅から拳銃のようなもの4丁や実弾のようなもの200発を押収、確認を進めている。

 逮捕容疑は今年10月30日、自宅で回転式拳銃(32口径)と実弾を所持した、としている。

 府警監察室によると、池田容疑者の家庭内暴力(DV)について、妻が知人の警察官に相談したのが発覚の端緒。相談を受けた警察官が今年11月下旬、池田容疑者の上司に連絡した。上司が今月上旬、池田容疑者に事情を聴いたところ、拳銃の所持を認めた。さらに、「10月30日午後、妻に声をかけても返事がないので、自作の銃弾を込めた拳銃を、自宅のテレビ台に向け2発撃った」と明らかにした。府警も弾痕と弾1発を確認した。

 池田容疑者の供述では、拳銃は22、32、38口径の計3丁と古式銃1丁、実弾約200発で、「今年1月に亡くなった元タクシー運転手の父の遺品だ」としているが、「自分でモデルガンを改造したもの6丁と、自作の銃弾数十発もある」とも話した。10月の発砲は妻ら家族3人が目撃したが、モデルガンと思い通報はしなかった、という。

 池田容疑者は81年4月に採用され、08年10月から箕面署地域課に配属されている。地域課の勤務が多く、拳銃捜査に携わったことはないという。池田満監察室長は「警察官として言語道断の行為であり極めて遺憾。事実関係を調査し、厳重に処分する」とコメントした。【坂口雄亮】

毎日新聞 2010年12月7日 9時54分

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