2007.12.13(Thu)
バルカン半島は、今も「世界の火薬庫」だ!!
最近取り上げていなかったので、ロシア関係のニュースを二つほど拾ってみました。
欧州通常戦力条約、ロシアが履行停止
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071213AT2M1102Q12122007.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
ロシアが12日、欧州各国の通常兵器の保有上限を定めた欧州通常戦力(CFE)条約の履行を停止した。北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大や米国が計画する東欧へのミサイル防衛(MD)施設配備への反発が背景にあり、ロシアを条約にとどまらせようと米国が示した妥協案を拒否した。軍備増強をちらつかせ欧米諸国を揺さぶる狙いだ。
ロシア側は具体的に条約が規定する戦力の報告義務や監視団の受け入れを拒否すると表明している。ラブロフ外相は「大規模な戦力増強の計画はない」とする一方、「西側の対応次第だ」とも述べ、米国のMD配備やグルジアやウクライナなど旧ソ連圏へのNATO拡大の動きをけん制。8日に弾道ミサイルの発射実験を行うなど威嚇行動も繰り返している。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
従前からチェコへのMD(ミサイル防衛)を巡っては、米ロの間で激しい対立がありましたが、ついにロシアが「切れた」ようですね。
ちょうどNATOが東欧に拡大した頃は、ロシア経済はどんぞこで、出稼ぎに北海道に来る「ダンサー」がたくさんいた時期でもありました。ところが今や、天然資源の価格高騰を受けて、ロシアは歳入を大幅に増大させ、昨年には対外債務を完済してしまうほどです。
中国を見ていてもそうですが、経済の裏付けがあると、強気の政策が採れるといういい見本です。
実はロシアの外交は、もう一つ別のところでかなり活発な動きを見せています。
コソボ独立阻止へ活発 ロシア外相、EU切り崩し
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007121202071453.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
国連暫定統治下にあるセルビア南部コソボ自治州の独立を阻止しようと、ロシアが欧州連合(EU)への工作を活発化させている。コソボの最終地位問題では、EU主要国は独立支持を打ち出したい構えだが、加盟国には異論もある。そのEU内の亀裂に、ロシアはくさびを打ち込もうとしている。
ロシアのラブロフ外相は十日、キプロスを訪問した。キプロスはEU加盟国ながら、コソボ独立に慎重な立場を取る。トルコ系住民との間で領土の分裂問題を抱えるキプロスは、国連安全保障理事会の決定に基づかないコソボの独立には、素直にうなずけないためだ。
ラブロフ外相は、パパドプロス・キプロス大統領との会談後、「コソボ独立はバルカン半島や世界各地に連鎖反応をもたらす」とけん制した。
その足でブリュッセルへ向かったラブロフ外相は同日夜、EUのソラナ共通外交・安全保障上級代表と会談。EUがコソボの警察力強化に追加支援を行う方針であることに対しても「新たな安保理決議が必要だ。一方的な解釈は極めて危険だ」とくぎを刺した。
実際、十日にブリュッセルで開かれたEU外相理事会では、大方が独立を容認する中で、キプロスのほか、バスク問題に手を焼くスペインも「一方的な独立が成功したためしはない」と反対を表明。スロバキア、ギリシャも慎重論を唱えた。このため結論はまとまらず、議論は十四日のEU首脳会議に持ち越された。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
コソボ・・・というのをもうすっかりお忘れの方も多いと思いますので、地図を出しておきます。

旧ユーゴスラビアの中でも、コソボ自治州というのは非常に特殊な位置づけでした。セルビア人主体のユーゴの中で、アルバニア人の人口が9割を占めているのです。しかも、この場所では「コソボの戦い」といって、強国オスマン・トルコを相手に、セルビア王国が絶望的な戦いを挑んだことがあり、民族の聖地となっています。
当時は、ユーゴ政権によるアルバニア人「弾圧」ばかりがクローズアップされました。「民族浄化」だとかいう不穏な言葉も飛び交っていました。そして、これに対するNATOの介入を、「世界で初めての人道による介入だ」などと褒めていた人間(たとえば●講演の度に自分が掘り当てた油田のバレル数が違う(笑)国際ジャーナリスト)も結構いました。
しかし、地政学の視点から見ると、そんなことをアメリカや西欧諸国がすすんでやるわけがありません。以下の引用が「コソボ介入の本当の理由」です。
コソボに米軍の秘密収容所?
http://y-house.web.infoseek.co.jp/inaka/earth/cuba/cuba.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
2005年11月26日読売夕刊に25日付仏ル・モンド紙の記事が紹介されていた。コソボ自治州・州都プリシュティナの南に位置する米軍「ボンドスティール Bondsteel基地」内に、キューバ・グアンタナモ基地から移送された囚人を収監する秘密収容所が設置されている、というのだ。ここで、オレンジ色の服を着た15〜20人の囚人を確認した、としている。
早速、「プリシュティナの南」という情報をたよりに飛んだ。
ヨーロッパの火薬庫と呼ばれ、多民族が入り乱れるこの地域は、チトーのユーゴー・スラビア崩壊後幾つかの国に分裂した。「コソボ自治州」はセルビア・モンテネグロにある。プリシュティナは隣国「マケドニア」寄りだ。山岳地帯だが峻険ではない。東欧の多くは低解像度画像だが、どういうわけかボンドスティール基地の半分は高精細だった。ズームアップしてゆくと、基地が鮮明に見える。戦闘ヘリが並んでいた司令部と思われる大きな建物の脇には数多くの兵舎が並んでいる。このどの部分が「秘密収容所」なのか判らない。世界の警察を自認する米国らしく共産圏以外の地域には必ずといっていいほどこうした米軍基地を見つけることができる。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
同盟国でもない地域に、アメリカ軍が基地を持っている!!
こんなことは、日本では全く報道されません。仮にもコソボはセルビア(ユーゴスラビア→セルビアモンテネグロ→分裂して現国名)の主権下にある土地です。紛争が多いから、「国連」の暫定統治にあることになっているのです。
東欧の片隅で、西側のジャーナリストが立ち入らない場所で、アメリカが好き勝手やっているのがよくわかります。
まあ、このことの道義的な側面は置いておくとして、これをセルビア国民の立場になってみたらどう思うか。
旧ユーゴ連邦の分裂の際には、分裂を図るクロアチアをさんざん支援し、コソボ問題ではあることないことメディアで書き立てたあげくに空爆(ある大統領のホワイトハウス内でのセックス・スキャンダルの隠蔽だったという噂もある)、そして、自国領であるはずのコソボに勝手に基地。
「アメリカ死ね!!米軍出てけ!!」
これが普通です。そして、アメリカ政府首脳やアメリカ国民は、こういう反応を甘く見すぎています。
そこを狙って、ロシアがセルビアに手を突っ込んできたというわけです。ロシアは、セルビアとの間にFTA(自由貿易協定)を結んでいます。セルビアの経済規模は大変小さいため、実際はロシアが協定を通して経済面でセルビアをコントロールする可能性が高いと言えるでしょう。
セルビアの隣接地域であるブルガリアやルーマニアさえEUに加盟するくらいですから、もちろんここも経済的にはEUが優位に立っています。セルビアの貿易の6割以上がEU相手の貿易です。しかし、逆にいえば、そういう地域に「明らかに反米」のセルビアがある意味は大きいと言えます。以前私が見たロシアの「プラウダ」という新聞にも、グルジアの大統領が「セルビアが裏切り者になる可能性がある」という発言をしたことが載っていました。
では、ロシアはただ単にアメリカを妨害するためだけに、コソボの独立を反対しているのでしょうか。
そんな暇な国はいません(笑)。こういう理由です。
ロシアからのパイプライン、完成は2013年
http://www.love-italy.net/lastampa/071207/01.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
11月22日、ロシアのプーチン大統領は、クレムリン宮殿でプローディ首相と共に、Eni(イタリア炭化水素公社)とロシアの天然ガス会社ガスプロムが、ロシアから黒海を経て欧州へ天然ガスを供給するパイプラインを建設する合意に至ったことを発表した。ラインは黒海を経由しブルガリアで2本にわかれ、1本は南西ルートでギリシャ、イタリアのプーリア州に達し、もう1本は北西ルートでルーマニア、ハンガリー、チェコ、オーストリアを通る。
プーチン大統領は「建設は欧州へのエネルギー供給を保証するための重要な戦略的合意の成果」と述べ、EniのスカローニCEOとガスプロムのミラーCEOは、2013年から最高300億?のガスを供給できると説明した。プーチン大統領は「ヘリコプター部隊、高速道路建設、ソチ(ロシア)での冬季オリンピック施設のインフラなど、ロシア‐イタリア両国が協力して推進しているプログラムの一環である」と強調した。プローディ首相は「合意はエネルギー分野における両国の戦略的パートナーシップをより堅固なものとし、それ以外の分野での協力関係をも強めるだろう」と述べた。とはいえ、
パイプラインは複数の国を通るため、2国だけでは対応できず、関係国全ての協力が不可欠である。EU本部の協力も仰ぐ必要があるが、EUのピエバルグス エネルギー担当委員は「合意はロシアの欧州市場に対する深い関心の表れであり満足している」と早くも前向きコメントを出している。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
ロシアの基本戦略は「価格高騰するエネルギー資源によって欧州を支配する」ということにあります。
ロシアにとっては東欧自体が魅力的というより、西欧のエネルギー市場への輸送ルートとして見ているということです。特に狙っているのは、イタリア・フランス・スペイン・ドイツという人口の大きな国々です。
さて、国名をよく見てみると、「チェコ」が入っているのはお気づきでしょうか。アメリカが、ミサイル防衛を配置しようとしている国です。これがミサイル防衛の意味です。チェコはアメリカのものであり、パイプラインを自由に敷設させはしないということを打ち出すためだったわけです。
チェコとハンガリーに関しては、それぞれ●「プラハの春」と●「ハンガリー動乱」という、自主独立運動をロシア人に武力で叩きつぶされた過去を持っています。この二カ国が「親ロシア」になることはおそらくないでしょう。
これは、何も単に歴史教科書の上だけの話ではありません。最近私が見た映画に、●「君の涙ドナウに流れ〜ハンガリー1956」というのがあるのですが、ソ連軍やソ連の水球チームがすさまじいまでの悪役として描かれています。あれを見てロシアを好きになる人間はまずいません。ハンガリー側はエンターテインメントを通じて、ロシアに屈しないという意思表示をしているのだと感じました。
この二カ国にパイプラインを通すと、その反ロシア感情を利用されて、思わぬ妨害が入る可能性があります。
そこで、ちょっと妄想ではありますが、「ブルガリア→セルビア→モンテネグロ→アドリア海→イタリア」というルートの天然ガスパイプラインを作るということを考えてみました。
一応、それっぽい資料もあります。
地中海に軍事拠点の構築必要と、ロシア海軍総司令官
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200708030024.html(リンク切れ)
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
モスクワ――ロシア海軍のマソリン総司令官は3日、同国軍が地中海に常時、兵力を配備すべきだとの考えを表明した。ロシアのインタファクス通信が報じた。黒海艦隊にとって地中海は戦略的に重要な海域と強調した。
ウクライナの黒海沿岸セバストポリにあるロシ軍港を視察した際に語った。北方艦隊、黒海艦隊の関与でロシア海軍は地中海でプレゼンスを保持すべきだと述べた。東欧でミサイル防衛計画を進める米国をけん制する狙いもあるとみられる。
地中海のどの港を想定にしているのかは不明。黒海からはトルコ・ボスポラス海峡などを通じて地中海へ抜けることが出来る。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
どうでしょう。アドリア海や地中海にパイプラインを敷設するための布石だと思えませんか?
ドイツやフランスじゃない国を籠絡してどうするんだ?とお思いの方もいるかも知れません。イタリアは、確かに治安もよくなく、勤勉とは言い難い国民性ですが、それでも世界で6番目の工業国です。ここが安い天然ガスで潤うとなれば、ドイツやフランスの国民がどう思うか。
政界の汚職も多く、EUの主要国の中で最も隙があるのがイタリアです。まずここを攻め落とし、EUの中で「トロイの木馬」として動かす・・・天然資源が枯渇する今後の世界でなら、十分あり得ます。
そのための布石、オセロ盤の角がセルビアであり、コソボなのです。こんな小さなところがなぜ・・・と思わないでください。バルカン半島は、いつでも西側(米欧)とロシアの戦場なのです。
今後の注目は、アドリア海に面する「モンテネグロ」がどう動くかだと思われます。コソボの独立が回避されれば、おそらくロシアはここに工作をしかけて来るでしょう。
ロシアがこの地域で優位になると、実は世界の逆側で大変なことが起きます。中国向けの石油・天然ガスの供給が大幅に削減されるということです。
もうすでに、その兆候が現れてきています。
ロシア:中国への石油輸出量 07年は10%減か
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=1114&f=business_1114_003.shtml
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
ロシア駐中国通商代表部の関係者は13日、北京晨報の取材に対して「ロシアから今年、中国に輸出される石油は前年比で約10%減少するだろう」と語った。ロシアの中国への石油輸出量は2004年が570万トン、05年が760万トン、06年が1030万トンと毎年増えていた。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
こちらの●「或る浪人の手記」様の記事を参照していただくとよくわかりますが、中国のエネルギー事情は相当悪化しています。なにしろ、自国製の武器をバンバン援助してまで「ダルフール問題」を引き起こしているほどです。もはや資源乞食といっても過言ではないでしょう。
そこで、ロシアが「欧州向けの方が大事だから、中国へはちょっとしか売らないよ」などと言ってきたら?
そのときが、日本を含めた中国の周辺国にとっての本当の危機の始まりでしょう。
中東で手一杯であり、サブプライムローンのような「詐欺」でもしないと世界中から資金を集められないほど弱体化したアメリカは、果たしてバルカン半島で優位を保てるのか・・・私は正直疑問です。日本も、そろそろ自分の足でエネルギー調達や安全保障に乗り出さないといけないようです。
<参考記事>
● Россия - царь Газового Мира!(ロシアは天然ガスの皇帝)
●冷戦だ!!冷戦が再開したぞ!! (12月13日の追記あり)
★人気blogランキングへ←クリックして応援よろしくお願いします。
欧州通常戦力条約、ロシアが履行停止
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071213AT2M1102Q12122007.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
ロシアが12日、欧州各国の通常兵器の保有上限を定めた欧州通常戦力(CFE)条約の履行を停止した。北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大や米国が計画する東欧へのミサイル防衛(MD)施設配備への反発が背景にあり、ロシアを条約にとどまらせようと米国が示した妥協案を拒否した。軍備増強をちらつかせ欧米諸国を揺さぶる狙いだ。
ロシア側は具体的に条約が規定する戦力の報告義務や監視団の受け入れを拒否すると表明している。ラブロフ外相は「大規模な戦力増強の計画はない」とする一方、「西側の対応次第だ」とも述べ、米国のMD配備やグルジアやウクライナなど旧ソ連圏へのNATO拡大の動きをけん制。8日に弾道ミサイルの発射実験を行うなど威嚇行動も繰り返している。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
従前からチェコへのMD(ミサイル防衛)を巡っては、米ロの間で激しい対立がありましたが、ついにロシアが「切れた」ようですね。
ちょうどNATOが東欧に拡大した頃は、ロシア経済はどんぞこで、出稼ぎに北海道に来る「ダンサー」がたくさんいた時期でもありました。ところが今や、天然資源の価格高騰を受けて、ロシアは歳入を大幅に増大させ、昨年には対外債務を完済してしまうほどです。
中国を見ていてもそうですが、経済の裏付けがあると、強気の政策が採れるといういい見本です。
実はロシアの外交は、もう一つ別のところでかなり活発な動きを見せています。
コソボ独立阻止へ活発 ロシア外相、EU切り崩し
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007121202071453.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
国連暫定統治下にあるセルビア南部コソボ自治州の独立を阻止しようと、ロシアが欧州連合(EU)への工作を活発化させている。コソボの最終地位問題では、EU主要国は独立支持を打ち出したい構えだが、加盟国には異論もある。そのEU内の亀裂に、ロシアはくさびを打ち込もうとしている。
ロシアのラブロフ外相は十日、キプロスを訪問した。キプロスはEU加盟国ながら、コソボ独立に慎重な立場を取る。トルコ系住民との間で領土の分裂問題を抱えるキプロスは、国連安全保障理事会の決定に基づかないコソボの独立には、素直にうなずけないためだ。
ラブロフ外相は、パパドプロス・キプロス大統領との会談後、「コソボ独立はバルカン半島や世界各地に連鎖反応をもたらす」とけん制した。
その足でブリュッセルへ向かったラブロフ外相は同日夜、EUのソラナ共通外交・安全保障上級代表と会談。EUがコソボの警察力強化に追加支援を行う方針であることに対しても「新たな安保理決議が必要だ。一方的な解釈は極めて危険だ」とくぎを刺した。
実際、十日にブリュッセルで開かれたEU外相理事会では、大方が独立を容認する中で、キプロスのほか、バスク問題に手を焼くスペインも「一方的な独立が成功したためしはない」と反対を表明。スロバキア、ギリシャも慎重論を唱えた。このため結論はまとまらず、議論は十四日のEU首脳会議に持ち越された。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
コソボ・・・というのをもうすっかりお忘れの方も多いと思いますので、地図を出しておきます。
旧ユーゴスラビアの中でも、コソボ自治州というのは非常に特殊な位置づけでした。セルビア人主体のユーゴの中で、アルバニア人の人口が9割を占めているのです。しかも、この場所では「コソボの戦い」といって、強国オスマン・トルコを相手に、セルビア王国が絶望的な戦いを挑んだことがあり、民族の聖地となっています。
当時は、ユーゴ政権によるアルバニア人「弾圧」ばかりがクローズアップされました。「民族浄化」だとかいう不穏な言葉も飛び交っていました。そして、これに対するNATOの介入を、「世界で初めての人道による介入だ」などと褒めていた人間(たとえば●講演の度に自分が掘り当てた油田のバレル数が違う(笑)国際ジャーナリスト)も結構いました。
しかし、地政学の視点から見ると、そんなことをアメリカや西欧諸国がすすんでやるわけがありません。以下の引用が「コソボ介入の本当の理由」です。
コソボに米軍の秘密収容所?
http://y-house.web.infoseek.co.jp/inaka/earth/cuba/cuba.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
2005年11月26日読売夕刊に25日付仏ル・モンド紙の記事が紹介されていた。コソボ自治州・州都プリシュティナの南に位置する米軍「ボンドスティール Bondsteel基地」内に、キューバ・グアンタナモ基地から移送された囚人を収監する秘密収容所が設置されている、というのだ。ここで、オレンジ色の服を着た15〜20人の囚人を確認した、としている。
早速、「プリシュティナの南」という情報をたよりに飛んだ。
ヨーロッパの火薬庫と呼ばれ、多民族が入り乱れるこの地域は、チトーのユーゴー・スラビア崩壊後幾つかの国に分裂した。「コソボ自治州」はセルビア・モンテネグロにある。プリシュティナは隣国「マケドニア」寄りだ。山岳地帯だが峻険ではない。東欧の多くは低解像度画像だが、どういうわけかボンドスティール基地の半分は高精細だった。ズームアップしてゆくと、基地が鮮明に見える。戦闘ヘリが並んでいた司令部と思われる大きな建物の脇には数多くの兵舎が並んでいる。このどの部分が「秘密収容所」なのか判らない。世界の警察を自認する米国らしく共産圏以外の地域には必ずといっていいほどこうした米軍基地を見つけることができる。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
同盟国でもない地域に、アメリカ軍が基地を持っている!!
こんなことは、日本では全く報道されません。仮にもコソボはセルビア(ユーゴスラビア→セルビアモンテネグロ→分裂して現国名)の主権下にある土地です。紛争が多いから、「国連」の暫定統治にあることになっているのです。
東欧の片隅で、西側のジャーナリストが立ち入らない場所で、アメリカが好き勝手やっているのがよくわかります。
まあ、このことの道義的な側面は置いておくとして、これをセルビア国民の立場になってみたらどう思うか。
旧ユーゴ連邦の分裂の際には、分裂を図るクロアチアをさんざん支援し、コソボ問題ではあることないことメディアで書き立てたあげくに空爆(ある大統領のホワイトハウス内でのセックス・スキャンダルの隠蔽だったという噂もある)、そして、自国領であるはずのコソボに勝手に基地。
「アメリカ死ね!!米軍出てけ!!」
これが普通です。そして、アメリカ政府首脳やアメリカ国民は、こういう反応を甘く見すぎています。
そこを狙って、ロシアがセルビアに手を突っ込んできたというわけです。ロシアは、セルビアとの間にFTA(自由貿易協定)を結んでいます。セルビアの経済規模は大変小さいため、実際はロシアが協定を通して経済面でセルビアをコントロールする可能性が高いと言えるでしょう。
セルビアの隣接地域であるブルガリアやルーマニアさえEUに加盟するくらいですから、もちろんここも経済的にはEUが優位に立っています。セルビアの貿易の6割以上がEU相手の貿易です。しかし、逆にいえば、そういう地域に「明らかに反米」のセルビアがある意味は大きいと言えます。以前私が見たロシアの「プラウダ」という新聞にも、グルジアの大統領が「セルビアが裏切り者になる可能性がある」という発言をしたことが載っていました。
では、ロシアはただ単にアメリカを妨害するためだけに、コソボの独立を反対しているのでしょうか。
そんな暇な国はいません(笑)。こういう理由です。
ロシアからのパイプライン、完成は2013年
http://www.love-italy.net/lastampa/071207/01.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
11月22日、ロシアのプーチン大統領は、クレムリン宮殿でプローディ首相と共に、Eni(イタリア炭化水素公社)とロシアの天然ガス会社ガスプロムが、ロシアから黒海を経て欧州へ天然ガスを供給するパイプラインを建設する合意に至ったことを発表した。ラインは黒海を経由しブルガリアで2本にわかれ、1本は南西ルートでギリシャ、イタリアのプーリア州に達し、もう1本は北西ルートでルーマニア、ハンガリー、チェコ、オーストリアを通る。
プーチン大統領は「建設は欧州へのエネルギー供給を保証するための重要な戦略的合意の成果」と述べ、EniのスカローニCEOとガスプロムのミラーCEOは、2013年から最高300億?のガスを供給できると説明した。プーチン大統領は「ヘリコプター部隊、高速道路建設、ソチ(ロシア)での冬季オリンピック施設のインフラなど、ロシア‐イタリア両国が協力して推進しているプログラムの一環である」と強調した。プローディ首相は「合意はエネルギー分野における両国の戦略的パートナーシップをより堅固なものとし、それ以外の分野での協力関係をも強めるだろう」と述べた。とはいえ、
パイプラインは複数の国を通るため、2国だけでは対応できず、関係国全ての協力が不可欠である。EU本部の協力も仰ぐ必要があるが、EUのピエバルグス エネルギー担当委員は「合意はロシアの欧州市場に対する深い関心の表れであり満足している」と早くも前向きコメントを出している。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
ロシアの基本戦略は「価格高騰するエネルギー資源によって欧州を支配する」ということにあります。
ロシアにとっては東欧自体が魅力的というより、西欧のエネルギー市場への輸送ルートとして見ているということです。特に狙っているのは、イタリア・フランス・スペイン・ドイツという人口の大きな国々です。
さて、国名をよく見てみると、「チェコ」が入っているのはお気づきでしょうか。アメリカが、ミサイル防衛を配置しようとしている国です。これがミサイル防衛の意味です。チェコはアメリカのものであり、パイプラインを自由に敷設させはしないということを打ち出すためだったわけです。
チェコとハンガリーに関しては、それぞれ●「プラハの春」と●「ハンガリー動乱」という、自主独立運動をロシア人に武力で叩きつぶされた過去を持っています。この二カ国が「親ロシア」になることはおそらくないでしょう。
これは、何も単に歴史教科書の上だけの話ではありません。最近私が見た映画に、●「君の涙ドナウに流れ〜ハンガリー1956」というのがあるのですが、ソ連軍やソ連の水球チームがすさまじいまでの悪役として描かれています。あれを見てロシアを好きになる人間はまずいません。ハンガリー側はエンターテインメントを通じて、ロシアに屈しないという意思表示をしているのだと感じました。
この二カ国にパイプラインを通すと、その反ロシア感情を利用されて、思わぬ妨害が入る可能性があります。
そこで、ちょっと妄想ではありますが、「ブルガリア→セルビア→モンテネグロ→アドリア海→イタリア」というルートの天然ガスパイプラインを作るということを考えてみました。
一応、それっぽい資料もあります。
地中海に軍事拠点の構築必要と、ロシア海軍総司令官
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200708030024.html(リンク切れ)
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
モスクワ――ロシア海軍のマソリン総司令官は3日、同国軍が地中海に常時、兵力を配備すべきだとの考えを表明した。ロシアのインタファクス通信が報じた。黒海艦隊にとって地中海は戦略的に重要な海域と強調した。
ウクライナの黒海沿岸セバストポリにあるロシ軍港を視察した際に語った。北方艦隊、黒海艦隊の関与でロシア海軍は地中海でプレゼンスを保持すべきだと述べた。東欧でミサイル防衛計画を進める米国をけん制する狙いもあるとみられる。
地中海のどの港を想定にしているのかは不明。黒海からはトルコ・ボスポラス海峡などを通じて地中海へ抜けることが出来る。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
どうでしょう。アドリア海や地中海にパイプラインを敷設するための布石だと思えませんか?
ドイツやフランスじゃない国を籠絡してどうするんだ?とお思いの方もいるかも知れません。イタリアは、確かに治安もよくなく、勤勉とは言い難い国民性ですが、それでも世界で6番目の工業国です。ここが安い天然ガスで潤うとなれば、ドイツやフランスの国民がどう思うか。
政界の汚職も多く、EUの主要国の中で最も隙があるのがイタリアです。まずここを攻め落とし、EUの中で「トロイの木馬」として動かす・・・天然資源が枯渇する今後の世界でなら、十分あり得ます。
そのための布石、オセロ盤の角がセルビアであり、コソボなのです。こんな小さなところがなぜ・・・と思わないでください。バルカン半島は、いつでも西側(米欧)とロシアの戦場なのです。
今後の注目は、アドリア海に面する「モンテネグロ」がどう動くかだと思われます。コソボの独立が回避されれば、おそらくロシアはここに工作をしかけて来るでしょう。
ロシアがこの地域で優位になると、実は世界の逆側で大変なことが起きます。中国向けの石油・天然ガスの供給が大幅に削減されるということです。
もうすでに、その兆候が現れてきています。
ロシア:中国への石油輸出量 07年は10%減か
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=1114&f=business_1114_003.shtml
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
ロシア駐中国通商代表部の関係者は13日、北京晨報の取材に対して「ロシアから今年、中国に輸出される石油は前年比で約10%減少するだろう」と語った。ロシアの中国への石油輸出量は2004年が570万トン、05年が760万トン、06年が1030万トンと毎年増えていた。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−
こちらの●「或る浪人の手記」様の記事を参照していただくとよくわかりますが、中国のエネルギー事情は相当悪化しています。なにしろ、自国製の武器をバンバン援助してまで「ダルフール問題」を引き起こしているほどです。もはや資源乞食といっても過言ではないでしょう。
そこで、ロシアが「欧州向けの方が大事だから、中国へはちょっとしか売らないよ」などと言ってきたら?
そのときが、日本を含めた中国の周辺国にとっての本当の危機の始まりでしょう。
中東で手一杯であり、サブプライムローンのような「詐欺」でもしないと世界中から資金を集められないほど弱体化したアメリカは、果たしてバルカン半島で優位を保てるのか・・・私は正直疑問です。日本も、そろそろ自分の足でエネルギー調達や安全保障に乗り出さないといけないようです。
<参考記事>
● Россия - царь Газового Мира!(ロシアは天然ガスの皇帝)
●冷戦だ!!冷戦が再開したぞ!! (12月13日の追記あり)
★人気blogランキングへ←クリックして応援よろしくお願いします。
民主党が新テロ法案に反対してる理由の一つでしょうか、中東より太平洋守れよ、という
ただバルカン半島やヨーロッパをロシアの好きにさせるのもイヤですね
こうなるとやはり人権擁護法案や外国人参政権をキチガイになり通そうとしてる公明や共産党の動きもわかりますね、連中かなり追い詰められてますよ、TVなどでタブーだったはずのものが最近目にするのが証拠かと…まだ甘いですが
社民も乗り換え?ようとしてますよ↓
http://www.geocities.jp/sanseihantai1/henji.html
ただ構造改革は絶対阻止です、支那にもアメリカにも売りません。
ただバルカン半島やヨーロッパをロシアの好きにさせるのもイヤですね
こうなるとやはり人権擁護法案や外国人参政権をキチガイになり通そうとしてる公明や共産党の動きもわかりますね、連中かなり追い詰められてますよ、TVなどでタブーだったはずのものが最近目にするのが証拠かと…まだ甘いですが
社民も乗り換え?ようとしてますよ↓
http://www.geocities.jp/sanseihantai1/henji.html
ただ構造改革は絶対阻止です、支那にもアメリカにも売りません。
む〜 | 2007年12月13日(木) 12:01 | URL | コメント編集
すみません、1段落目と2段落目のつながりがよくわかりません。
先日は歴史について、本日は地理について勉強になります。
過去と現代、行った事のない名前も良く知らない国と日本、あらゆる事柄は繋がって在るのだと改めて認識しております。
広い時間と世界の中にいる自分にはいったい何が何処まで口出しできるのか、虚しくもあり楽しくもあるへんな気持ちです。
また勉強に来ます、頑張ってください。
過去と現代、行った事のない名前も良く知らない国と日本、あらゆる事柄は繋がって在るのだと改めて認識しております。
広い時間と世界の中にいる自分にはいったい何が何処まで口出しできるのか、虚しくもあり楽しくもあるへんな気持ちです。
また勉強に来ます、頑張ってください。
ウヰスキー | 2007年12月13日(木) 15:17 | URL | コメント編集
ろろさま
説明不足、申し訳ありませんでした。
単純にアメリカが太平洋防衛に回れば、日本に対する干渉が強くなる、そうなれば朝鮮や支那にとって不利になると考えたんです、構造改革側は人権擁護法案や外国人参政権反対派が多数ですし。
頭の中混乱してるかも知れません、消して貰っても構いません。
説明不足、申し訳ありませんでした。
単純にアメリカが太平洋防衛に回れば、日本に対する干渉が強くなる、そうなれば朝鮮や支那にとって不利になると考えたんです、構造改革側は人権擁護法案や外国人参政権反対派が多数ですし。
頭の中混乱してるかも知れません、消して貰っても構いません。
む〜 | 2007年12月13日(木) 19:11 | URL | コメント編集
イギリスがナンバー1だった時代がありました。でもその時のイギリスって世界を管理するのっていがいと大変だし負担も大きいって思っていたかもしれません。だから管理するのを第1の子分であるアメリカにやらせようと思った。それを知ったロシアが俺も世界を支配したいってイギリスにゴネだした。かくして、イギリスの後継者の座をかけてアメリカとロシアの戦い(冷戦)が始まる。
ろろさんの記事を見てこんな話?がイメージしてしまいました。
ろろさんの記事を見てこんな話?がイメージしてしまいました。
幸未来願 | 2007年12月14日(金) 01:03 | URL | コメント編集
そろそろどころか今すぐやらないとやばいですね。
世界皇帝ロックフェラーが直接やってきて日本を叩き潰す
意図を石油の不当な価格操作・値上げを行いはっきりと
自分達に逆らうと潰すと脅してきたように、これから日本は
あらゆる意味で四方八方から追い詰められるでしょう・・・
世界中で従軍慰安婦決議なる下らん決議が矢次に通って
いる現状も気になるところですね。ロシアはまだ話が幾等か
通じる連中ですから、(そしてプーチンは日本と多少は縁深い
経歴がある)
鈴木宗雄等使ってもう一度交渉に当らせる
のも面白いかもしれません。宗雄はアメリカと清和会の連中に
叩き潰された訳ですら。
世界皇帝ロックフェラーが直接やってきて日本を叩き潰す
意図を石油の不当な価格操作・値上げを行いはっきりと
自分達に逆らうと潰すと脅してきたように、これから日本は
あらゆる意味で四方八方から追い詰められるでしょう・・・
世界中で従軍慰安婦決議なる下らん決議が矢次に通って
いる現状も気になるところですね。ロシアはまだ話が幾等か
通じる連中ですから、(そしてプーチンは日本と多少は縁深い
経歴がある)
鈴木宗雄等使ってもう一度交渉に当らせる
のも面白いかもしれません。宗雄はアメリカと清和会の連中に
叩き潰された訳ですら。
I-RIAS | 2007年12月14日(金) 01:16 | URL | コメント編集
なんか、活気が出てきましたね。嬉しい限りです。
>>ウヰスキーさん
>過去と現代、行った事のない名前も良く知らない国と日本、
>あらゆる事柄は繋がって在る
それを日本にいながらにして知ることができるというだけでも、「変わった」ということなんでしょうね。良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが・・・。
すくなくとも、自由になりたいと思えばなれる世の中だということは言えそうです。
>>む〜さん
別に気にしなくても構いませんよ。
>>幸未来願さん
米ソの冷戦は、ランドパワー(ソ連)とシーパワー(アメリカ)が世界規模でくっきり分かれた時代だと思っていただければいいと思います。そして、それは覇権争いと言うより、「共同管理」に近い形だったように思います。
少なくとも、日本は冷戦の尻馬に乗って今の地位を築くことが出来ました(いわゆる吉田ドクトリン)。しかし、吉田ドクトリンの成功体験が強烈すぎて、いまだにそこから抜け出せないでいます。
第二の徳川家康が必要です。
>>IRIASさん
ロックフェラーは、相当焦っていると思います。ドル覇権が揺らいでいるのとか、燃料電池の開発にロスチャイルド系が力を入れ始めたという事情もありますが、奴らの力の源泉である石油が本当に枯渇し始めているんじゃないでしょうか。なんでも、採掘可能な原油というのは、埋蔵量全体の40%しかないということです。以下の「晴耕雨読」様の記事が参考になります。
石油減耗の意味
http://sun.ap.teacup.com/souun/158.html
>ロシアはまだ話が幾等か通じる連中ですから、
>(そしてプーチンは日本と多少は縁深い経歴がある)
>鈴木宗雄等使ってもう一度交渉に当らせる
>のも面白いかもしれません。
佐藤優との関係を見ると、鈴木宗男が、相手方のエージェントになってしまっている危険性は否定できませんが・・・。私がロシア語もう少しできるようになったら、がんばってみます(笑)。
ただ、もう「ランドパワーは敵だ、シーパワー同士で同盟だ」みたいな、子供っぽい地政学ごっこ遊びをしている場合ではないという感じがします。
別のところでも書きましたが、私は新エネルギー開発をイギリスと組むべきだと思います。その上で、中朝露を満州で三すくみ状態にさせることです。日本がまず動かすべき相手は、「北朝鮮」ですね。しかも、アメリカを経由しないで。在日朝鮮人って、こういうときのためにいるんじゃないんでしょうか?
>>ウヰスキーさん
>過去と現代、行った事のない名前も良く知らない国と日本、
>あらゆる事柄は繋がって在る
それを日本にいながらにして知ることができるというだけでも、「変わった」ということなんでしょうね。良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが・・・。
すくなくとも、自由になりたいと思えばなれる世の中だということは言えそうです。
>>む〜さん
別に気にしなくても構いませんよ。
>>幸未来願さん
米ソの冷戦は、ランドパワー(ソ連)とシーパワー(アメリカ)が世界規模でくっきり分かれた時代だと思っていただければいいと思います。そして、それは覇権争いと言うより、「共同管理」に近い形だったように思います。
少なくとも、日本は冷戦の尻馬に乗って今の地位を築くことが出来ました(いわゆる吉田ドクトリン)。しかし、吉田ドクトリンの成功体験が強烈すぎて、いまだにそこから抜け出せないでいます。
第二の徳川家康が必要です。
>>IRIASさん
ロックフェラーは、相当焦っていると思います。ドル覇権が揺らいでいるのとか、燃料電池の開発にロスチャイルド系が力を入れ始めたという事情もありますが、奴らの力の源泉である石油が本当に枯渇し始めているんじゃないでしょうか。なんでも、採掘可能な原油というのは、埋蔵量全体の40%しかないということです。以下の「晴耕雨読」様の記事が参考になります。
石油減耗の意味
http://sun.ap.teacup.com/souun/158.html
>ロシアはまだ話が幾等か通じる連中ですから、
>(そしてプーチンは日本と多少は縁深い経歴がある)
>鈴木宗雄等使ってもう一度交渉に当らせる
>のも面白いかもしれません。
佐藤優との関係を見ると、鈴木宗男が、相手方のエージェントになってしまっている危険性は否定できませんが・・・。私がロシア語もう少しできるようになったら、がんばってみます(笑)。
ただ、もう「ランドパワーは敵だ、シーパワー同士で同盟だ」みたいな、子供っぽい地政学ごっこ遊びをしている場合ではないという感じがします。
別のところでも書きましたが、私は新エネルギー開発をイギリスと組むべきだと思います。その上で、中朝露を満州で三すくみ状態にさせることです。日本がまず動かすべき相手は、「北朝鮮」ですね。しかも、アメリカを経由しないで。在日朝鮮人って、こういうときのためにいるんじゃないんでしょうか?
やらねばわが国は存亡の危機に立つと思えばやること。それが
>私は新エネルギー開発をイギリスと組むべきだと思います。その上で、中朝露を満州で三すくみ状態にさせることです。日本がまず動かすべき相手は、「北朝鮮」ですね。しかも、アメリカを経由しないで。在日朝鮮人って、こういうときのためにいるんじゃないんでしょうか。
ということでしょう。こちらのブログを継続してお読みになっている皆様はご理解いただいている(だからこと、ろろさんのブログにやってくる)と思いますが。
まあ、
>世界中で従軍慰安婦決議なる下らん決議が矢次に通っている現状も気になるところですね。
といっても今のところカナダ、オーストラリアですか。あそこはいずれ「再生資源枯渇国」に転落するでしょう。オーストラリアはすでに6年続きの大干ばつですし、カナダも森林伐採のあとの植林を十分にやってはいないようですから。もっともやったところで、日本のように温暖ではないので、そう簡単に樹木が生長するとは思えませんが。
欧州はどうかというと、こんな記事が↓
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/071213/oth0712132110004-n1.htm
「永遠の友邦も永遠の敵国もない、あるのは永遠の国益だけ」とはよく言ったものです。
>私は新エネルギー開発をイギリスと組むべきだと思います。その上で、中朝露を満州で三すくみ状態にさせることです。日本がまず動かすべき相手は、「北朝鮮」ですね。しかも、アメリカを経由しないで。在日朝鮮人って、こういうときのためにいるんじゃないんでしょうか。
ということでしょう。こちらのブログを継続してお読みになっている皆様はご理解いただいている(だからこと、ろろさんのブログにやってくる)と思いますが。
まあ、
>世界中で従軍慰安婦決議なる下らん決議が矢次に通っている現状も気になるところですね。
といっても今のところカナダ、オーストラリアですか。あそこはいずれ「再生資源枯渇国」に転落するでしょう。オーストラリアはすでに6年続きの大干ばつですし、カナダも森林伐採のあとの植林を十分にやってはいないようですから。もっともやったところで、日本のように温暖ではないので、そう簡単に樹木が生長するとは思えませんが。
欧州はどうかというと、こんな記事が↓
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/071213/oth0712132110004-n1.htm
「永遠の友邦も永遠の敵国もない、あるのは永遠の国益だけ」とはよく言ったものです。
のらくろ | 2007年12月14日(金) 01:59 | URL | コメント編集
面白い記事を紹介してくださってありがとうございます。
>背景として今夏の陸上世界選手権で自治体などと交流ができたことに加え、
>中国では大気汚染や食品の安全性などで不安視されることも影響しているようだ。
こんな国が輸入相手国1位だなんて(笑)。
>「永遠の友邦も永遠の敵国もない、あるのは永遠の国益だけ」
>とはよく言ったものです。
はい。「日本の味方は日本」であって「外国は原則として敵、例外として利害関係が共通する場合に同盟する」ということです。
今の日本の教育やメディアでの言論は、完全に逆ですね。
イアンフ決議については、アングロサクソン+その欧州大陸での下請け(オランダ)だけですから、ことさら騒ぎ立てることもないかと思います。反撃は、専門家がきっちりやってくれるのを応援するだけで十分です。
あの暴力国家ロシアや、口やかましいフランス、さらにイギリスが、慰安婦決議なるものをなしていないことに気づかなければいけません。特定アジアとアメリカの仲間が、世界の全てだと思ったら大間違いです。日本に要求を呑ませるための間接侵略の一形態に過ぎません。
新しい記事で、冒頭の「戦略」について私なりに説明を加えてみました。どうぞご覧下さい。
>背景として今夏の陸上世界選手権で自治体などと交流ができたことに加え、
>中国では大気汚染や食品の安全性などで不安視されることも影響しているようだ。
こんな国が輸入相手国1位だなんて(笑)。
>「永遠の友邦も永遠の敵国もない、あるのは永遠の国益だけ」
>とはよく言ったものです。
はい。「日本の味方は日本」であって「外国は原則として敵、例外として利害関係が共通する場合に同盟する」ということです。
今の日本の教育やメディアでの言論は、完全に逆ですね。
イアンフ決議については、アングロサクソン+その欧州大陸での下請け(オランダ)だけですから、ことさら騒ぎ立てることもないかと思います。反撃は、専門家がきっちりやってくれるのを応援するだけで十分です。
あの暴力国家ロシアや、口やかましいフランス、さらにイギリスが、慰安婦決議なるものをなしていないことに気づかなければいけません。特定アジアとアメリカの仲間が、世界の全てだと思ったら大間違いです。日本に要求を呑ませるための間接侵略の一形態に過ぎません。
新しい記事で、冒頭の「戦略」について私なりに説明を加えてみました。どうぞご覧下さい。
こんにちわ。
既にご存知かと思いますが、ロシアがウクライナ向け天然ガスの供給を完全に停止してしまいました。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7814743.stm
ウクライナを通ってEU諸国へ供給されるガスの一部をウクライナが途中で掠め取っているという言いがかりをつけての措置だそうです。
但し、ウクライナ側は、もちろん抜き取りを否定していて、設備に技術的問題があるためだと言っているようです。
以前でしたら、私にとってはそれだけのニュースだったのですが、ろろさんのブログを読むようになったせいで、ちょっと気になって軽くググってみたら、2005年ぐらいから、ウクライナによる代金未払いであるとか、価格設定の契約更改で折り合いがつかないなどで、繰り返し言い争いが起こっていて、今回のカットは2006年1月に続き2度目らしい、というところまでわかりました。
カットされて一番困るのはEU諸国で、EU全体でガス需要の約25%をロシアに依存していて、そのうち80%がウクライナ経由のパイプラインからの供給のため、要するに20%が止まってしまったことになります。Latvia, Slovakia, Finland, Estoniaなどは、100%依存しているそうですから、氷点下のこの時期に大変なことです。(備蓄でしばらくは繋いでいるようですが。)
ちょっと驚いたのは、ドイツ、イタリアあたりも結構な量を依存していて、それぞれ、43%、31%の依存率だそうです。まったくなんでこんな依存体質を作ってしまったのでしょうか。
http://en.wikipedia.org/wiki/Russia-Ukraine_gas_dispute#Historical_background
さらに「俄か」の私は、ロシアとウクライナの芝居ではないかと、思ってしまいます。
既にご存知かと思いますが、ロシアがウクライナ向け天然ガスの供給を完全に停止してしまいました。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7814743.stm
ウクライナを通ってEU諸国へ供給されるガスの一部をウクライナが途中で掠め取っているという言いがかりをつけての措置だそうです。
但し、ウクライナ側は、もちろん抜き取りを否定していて、設備に技術的問題があるためだと言っているようです。
以前でしたら、私にとってはそれだけのニュースだったのですが、ろろさんのブログを読むようになったせいで、ちょっと気になって軽くググってみたら、2005年ぐらいから、ウクライナによる代金未払いであるとか、価格設定の契約更改で折り合いがつかないなどで、繰り返し言い争いが起こっていて、今回のカットは2006年1月に続き2度目らしい、というところまでわかりました。
カットされて一番困るのはEU諸国で、EU全体でガス需要の約25%をロシアに依存していて、そのうち80%がウクライナ経由のパイプラインからの供給のため、要するに20%が止まってしまったことになります。Latvia, Slovakia, Finland, Estoniaなどは、100%依存しているそうですから、氷点下のこの時期に大変なことです。(備蓄でしばらくは繋いでいるようですが。)
ちょっと驚いたのは、ドイツ、イタリアあたりも結構な量を依存していて、それぞれ、43%、31%の依存率だそうです。まったくなんでこんな依存体質を作ってしまったのでしょうか。
http://en.wikipedia.org/wiki/Russia-Ukraine_gas_dispute#Historical_background
さらに「俄か」の私は、ロシアとウクライナの芝居ではないかと、思ってしまいます。
muchomejor | 2009年01月08日(木) 08:42 | URL | コメント編集
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上っ面だけの経済発展を続ける虚構の大国、中華人民共和国。
確かに、帳簿だけを見れば凄まじいと言っても過言では無い発展を続けている訳ですが、様々、と言うか無限と言っ...
2007/12/14(金) 01:42:48 | 或る浪人の手記
| BLOGTOP |