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5回、藤本(左)に右ストレートを見舞う天海=後楽園ホール
5回、藤本(左)に右ストレートを見舞う天海=後楽園ホール
「WBA世界女子Sフライ級タイトルマッチ」(6日、後楽園ホール)
WBA世界女子Sフライ級王者・天海ツナミ(26)=山木=が、挑戦者・藤本りえ(27)=協栄=を8回終了TKOで下し、3度目の防衛に成功した。序盤から打ち合いに出た天海は手数で圧倒。8回終了時点で藤本が棄権した。
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格の違いを見せつけた。中間距離から打ち合いに挑んできた挑戦者を真っ向から受け止めた。天海は左ボディーで足を止め、右フックを顔面に返しポイントを積み重ねた。派手さはないものの、着実に追いつめた。8回終了後にダメージの蓄積を理由に藤本陣営が棄権を申し出て、試合終了となった。
「今までの防衛戦の中で、一番自分らしいボクシングができた」。ほぼ完ぺきな内容でのTKO勝利を笑顔で振り返った。今試合はサイドからの攻撃をテーマとし、思いのままの展開に持ち込めた。「相手が打ち合いに来てくれたから、こういうボクシングができた。これが本来の私のボクシング」と自画自賛した。
V4戦は、暫定王者カロリーナ・ガッティ(アルゼンチン)との王座統一戦が決定的。来年1月か2月にガッティの地元のアルゼンチンで統一戦が開催される可能性が高い。天海は「ダメージもないし、自分ではやると思っている。ほかのチャンピオンも(海外で)勝っているので自分も勝ってきます」と意気込みを語った。
(2010年12月6日)