民主党
菅首相は6日夕、臨時国会閉会を受けて首相官邸で記者会見し、来年の通常国会に向け、社民党と連携強化を図る考えを表明した。 社民党が武器輸出3原則の見直しに反発していることに一定の配慮を示した。首相は衆院で法案の再可決が可能となる3分の2以上の議席確保をにらみ、与党の国民新党に加え、社民党と政策ごとに連携する部分連合の形成を目指す方針だ。
これに先立ち、首相は6日昼、首相官邸で社民党の福島党首と会談し、2011年度予算編成に向け、両党幹事長らによる協議を開始することで合意した。通常国会で労働者派遣法改正案と郵政改革法案の成立を期すことでも一致した。
首相は記者会見で、「政権運営がしっかり進められる体制をつくるよう全力を挙げたい。社民党、国民新党との関係をより緊密かつ戦略的にとらえて協働していく」と語った。武器輸出3原則見直しに関しては「基本的な理念はしっかり守っていかなければならない」と述べ、社民党との意見交換開始を民主党内などに指示したことを明らかにした。ただ、「今の段階で(社民党と)統一会派、連立復活までは議論していない。そういうことを考えると逆に難しい部分が出る」とも指摘した。
一方、首相は「場合によっては、他のグループの皆さんともいろいろな話し合いを行っていきたい」と述べ、公明党などとの連携にも引き続き意欲を示した。ただ、自民党との大連立に関しては否定的な考えを示した。
野党が参院で問責決議を可決した仙谷官房長官の処遇については「期待した以上の仕事をしっかりしていただいてきた」と述べ、続投させる意向を表明した。
会見要旨はこちら(2010年12月7日01時52分 読売新聞)
*読売新聞 政治