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阪神のドラフト2位・一二三慎太投手(18)=東海大相模高=が“怪物級パワー”を披露した。新入団選手8名が5日、甲子園や鳴尾浜の選手寮などの施設見学と体力測定を行い、一二三は懸垂で過去のルーキーではトップクラスの数値を叩き出した。
準優勝に輝いた夏の甲子園から約3か月。「帰ってきたなという感じでした」という聖地で、いきなり存在感を放った。多種にわたった体力測定で、他を圧倒したのが広背筋などの筋力が必要とされる懸垂だった。その数なんと16回。「懸垂は得意なんで。全体的にはまだまだです」と謙遜したが、1位の東京ガス・榎田が6回、3位の福岡工大城東高・中谷が3回と苦戦する中、断トツの数字を叩き出した。
虎のルーキーでは赤松(現広島)が18回の数字を残しているが、これは体重の軽い野手の記録。鳥谷で13回、能見で10回と現在チームの主力選手の新人時代をしのぐ。しかもいずれも大学、社会人出身。これには伊藤1軍トレーニングコーチも「80キロ以上もある体重(86キロ)で16回はすごい」と感嘆。続木2軍トレーニングコーチも「15回以上になると投手ではたいしたもの。それも高校生だからね」と絶賛した。
体力測定の後には、甲子園歴史館を見学。母校・東海大相模高のユニホームが、高校野球ゾーンに展示されていることに「すごく感動しました」とほほ笑んだ。村山や江夏など、今や伝説となっている選手たちの展示も見つめ「将来はここにユニホームを飾りたい? それはもちろんです」と力強くうなずいたMAX150キロ右腕。まずは抜群の筋力で大物ぶりをアピールした。
(2010年12月6日10時12分 スポーツ報知)