銀輪の死角

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銀輪の死角:専従で自転車対策、京都府警が全国初設置 学生らに安全教育

 京都府警は27日、社会問題化している自転車による事故防止に専従で取り組む「自転車交通安全対策係」を交通事故防止対策室内に新設すると発表した。29日に組織改編する。府警によると、自転車事故防止の専従班設置は全国初。自転車を利用する学生が多く、街路が格子状で交差点の見通しが悪い京都の特性を踏まえ、対策を強化する。

 府警によると府内で09年に起きた自転車同士の事故は52件、対歩行者の事故は54件。対自動車を含めた人身事故は3280件と全事故の21・9%を占め、徐々にその比率が高まっている。

 府警は、無灯火や2人乗りなどの違反者に指導書を手渡すようルール改正したり、安全教育を受けた小学生に「自転車運転免許証」を交付する取り組みを進めている。しかしマナーが改善されないため、専従の係を設けることにした。

 自転車交通安全対策係は8人態勢で発足。安全教育や街頭啓発に集中してあたり各大学での安全教育、観光客への注意喚起も進める。【林哲平】

毎日新聞 2010年11月28日 東京朝刊

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