漫画やアニメなど架空のキャラクターによる性描写を規制する東京都青少年健全育成条例案の問題点を考えるシンポジウムが6日、東京都中野区で開かれた。学者、弁護士らでつくる「条例改正を考える会」(共同代表、藤本由香里・明治大准教授ら2人)が主催し、約1200人以上が参加した。
11人のパネリストからは「規制の基準が曖昧だ。都は規制するなら悪影響があるというエビデンス(証拠)を出してほしい」(漫画家)、「子供たちに見せたくない本が野放しになっているという現状ではない。現行条例で対応できる」(出版関係者)などと反対の声が相次いだ。
海江田万里経済財政担当相、有田芳生氏ら民主党国会議員からはシンポの趣旨に賛同するメッセージが寄せられた。一方、あいさつした2人の民主党都議のうち1人は、個人的意見として賛意を示した。
毎日新聞 2010年12月6日 23時17分