あかつき 7日朝に金星軌道へ
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あかつき 7日朝に金星軌道へ

12月6日 19時38分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ことし5月に打ち上げられた日本で初めての金星探査機「あかつき」が、順調にいけば7日の朝、金星を回る軌道に入ります。軌道に入るための逆噴射のチャンスは一度きりで、日本の惑星探査の新たな未来を開くその成否に注目が集まっています。

「あかつき」は、地球の双子星といわれる金星の成り立ちなどを明らかにしようと、日本が初めて打ち上げた金星探査機で、金星を回りながら5種類のカメラを使って大気の動きなどを調べます。ことし5月の打ち上げ後、およそ5億キロの宇宙の旅を経て、順調にいけば7日午前8時49分、金星の上空550キロの地点に到達したところで、エンジンを12分間逆噴射し、金星を回る軌道に入ります。宇宙航空研究開発機構によりますと、逆噴射のチャンスは一度きりで、失敗すると金星を通り過ぎてしまうため、7日の運用はやり直しのきかない、いわば“一発勝負”となります。これまでのところ、飛行は順調で、運用を行う相模原市の管制室では7日の逆噴射に向けて、6日、エンジンの状態の確認などを行っていました。「あかつき」は、小惑星の微粒子を世界で初めて持ち帰った「はやぶさ」に続き、日本の惑星探査の新たな未来を切り開くと期待されています。プロジェクトリーダーを務める宇宙航空研究開発機構の中村正人教授は「準備は万端です。日本の持つ技術と知恵を駆使して必ず成功させたい」と話しています。「あかつき」を金星の軌道に乗せる管制室の様子は、7日午前7時から、相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所の展示ロビーが一般に開放され、パブリックビューイングで生中継されることになっています。