ノーベル平和賞:中国、放送遮断 妻の会見阻止

2010年10月8日 21時35分 更新:10月9日 2時37分

 中国政府は8日、駐中国ノルウェー大使を呼び、劉氏への授賞に対し正式に抗議した。これに先立ち、馬朝旭報道局長が同日、「ノルウェーとの外交関係にも影響が出る」と談話を発表していた。それ以前にも、中国政府はノルウェー政府に圧力を加え、国際批判を浴びることへの警戒感を強めていた。

 これに対し、ノルウェーのストーレ外相は8日、「中国がノルウェーに対抗措置を取れば、中国の評判に悪影響をもたらすだろう」と述べ反論した。

 また、劉氏の妻、劉霞さん(49)は当初、北京市内で記者会見する予定とされ、自宅近くには海外メディアの記者ら約100人が集まっていた。しかし、授賞決定が発表されても劉霞さんは現れず、自宅に通じる道は公安当局者に封鎖された。香港の人権団体「中国人権民主化運動情報センター」は、劉霞さんや親族が取材を受けることを公安当局が禁止したと伝えた。

 報道管制も敷かれた。授賞発表を生中継していた米CNNや英BBCの映像も、授賞決定が伝えられると画面が真っ黒になり、音声が聞こえなくなった。NHKの海外向け放送も、関連ニュースになると同様の状態となった。その後、国内メディアは授賞決定を外務省の批判談話付きで報道している。

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