2010年10月8日 20時49分
大阪証券取引所は12日、傘下の国内最大の新興企業向け市場ジャスダックとヘラクレスを統合し、新「ジャスダック」市場を開設する。上場企業数1005社、時価総額8兆8108億円(9月末時点)と、アジア最大規模の新興市場が誕生する。
新ジャスダックは、東証・大証1部にあたる一定規模以上の企業向け「スタンダード」に951社、特殊な技術やビジネスモデルを持ち、成長可能性が高い企業向けの「グロース」に54社がそれぞれ上場する。
また、上場廃止に該当しないものの財務内容や内部管理に問題がある企業向けに「監視区分」を新設し、上場後の管理態勢を強化する。大証の米田道生社長は毎日新聞のインタビューで「新興市場の信頼回復を最重視し、日本経済をけん引するような市場に育てたい」と述べた。【宇都宮裕一】