2010年10月8日 20時28分
福島県いわき市で2月、叔父をスコップで殴り死なせたとして、傷害致死罪に問われた同市常磐水野谷町、無職、志尾崎武光被告(50)の裁判員裁判で、福島地裁郡山支部(竹下雄裁判長)は8日、懲役6年の求刑を上回る同7年の判決を言い渡した。
判決によると、被告は2月25日午前9時10分ごろ、隣の叔父、志尾崎安保(やすもり)さん(当時64歳)宅で、安保さんに馬乗りになって鉄製スコップで顔を殴るなどして出血性ショック死させた。弁護側は正当防衛を主張したが、判決は「被告や家族の生命身体に危険は差し迫っていない」と退け「弁解をし反省の態度が十分でない」とした。福島地検の松本裕次席検事は「被告の反省の態度、結果の重大性を裁判員が総合的に考慮した量刑」とコメントした。【坂本智尚】