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J.LEAGUE J.LEAGUE NEWS No.84

Official News Letter 10 Aug,2002

鈴木昌氏が新チェアマンに選任
就任のご挨拶/(社)日本プロサッカーリーグチェアマン 鈴木昌

TOPICS/理事・監事選任/2001年度Jリーグ収支決算

実行委員選任/参与選任
Jリーグ規約改正ならびに特別会計設置
外国人審判員を招聘
Jリーグ再開プロモーションポスター
後援名義
 
2002FIFAワールドカップ・Jリーグスタッフ・レポート
from新潟ベニュー/加賀山 公
2002FIFAワールドカップ・Jリーグスタッフ・レポート
from札幌ベニュー/吉田憲司
2002ファミリーJoinデイズレポート
対談/石原慎太郎都知事 X 川淵三郎前チェアマン
Jリーグアカデミー・レポート第1弾
VOICE Jリーグ前チェアマン・川淵三郎
スポーツで、もっと、幸せな国へ。Jリーグ百年構想 Join!


report



U-15  日本代表トレーニングキャンプ

Jリーグアカデミーでは現在、育成センターが具体的な
活動テーマを選定すべく、共有するテーマの確認、
子供を育成していく環境の現状調査、
地域性の情報、欧州との比較データなどを収集している。
今回のJリーグニュースでは、その中で早急に検証する必要がある
「サッカー選手の誕生月」をテーマに報告する。

選手の誕生月に見る課題

 1970年ヨーロッパの国々で、誕生月による選手数分布の偏りが問題として取り上げられた(ヨーロッパの場合は、学校始業月となる8月生まれをピークに徐々に選手数が少なくなっていく傾向)。ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)は、73年から、1月生まれからの登録システムを導入、また年間を通じた大会で選手を発掘できるような試合方式や練習のグループ分け、技術・戦術に主眼をおいたトレーニング方法などを導入し、その偏りを改善した。現在、UEFA16カ国のナショナルチームの選手誕生月別のデータはグラフ1の通り。

U-16日本代表トレーニングキャンプ

 2002FIFAワールドカップの日本代表選手の誕生月を見ると、その分布はグラフ2の通りだが、J1に所属する選手をみてみると、1〜3月生まれは4〜 7月生まれの30%前後(11〜12月生まれもその傾向にある)となっており、Jリーグ選手(グラフ3)、U-14の選手(グラフ4)もその偏りが顕著に表れている。

 このデータについて十分な検証はまだなされていないが、こういった選手分布はU-12から見られるもので、野球も同様のデータとなっている。これには学校の始業時期が大きく関与しており、発育期に顕著な体格・体力・運動能力の差が各年代の選手発掘の段階に大きく影響され、その年代にセレクトされた選手が、そのまま中学〜高校を経てサッカー経験を積んでいると考えられる。つまり、早生まれに潜在しているタレントが輩出されにくい環境となっているといえよう。

公平な選手の育成と選手発掘
 この偏りについては、登録時期を学校の始業月とずらす、あるいはトレセンの時期を変える、といった何らかの措置を行うこと、また、子供たちが公平な競争条件のもとでスポーツを楽しみ、完成期におけるピークパフォーマンスを達成できることを目的に、技術、戦術、フィジカル面、メンタル面等、評価基準を細分化し、子供の発育状況に応じた評価ができるようにしていかなければならない。また、選手個々の可能性の基準をどこに置くか、経験的データや医科学的データの基づき検証していく考えだ。

U-15日本代表トレーニングキャンプ
 現在、高校生以下の子供たちを対象とした大会のほとんどがトーナメント形式で行われているが、これでは、早い段階でトーナメントから脱落したチームの選手も見落とされがちだ。Jリーグアカデミーとしては、スカウト作業のできる機会を多くする必要があると考えており、リーグ戦の導入などによって試合数を増やす、または、8人制サッカーなどを導入することでより多くの子供たちがゲームに参加できるような体制づくりを行っていく方針だ。このような取り組みは決してサッカーのエリート選手を発掘するためのものではなく、広くあまねく活動であることが大前提である。サッカーに限らず、一流選手になれるのは一握りの選手、それ以外の子供たちもJリーグアカデミーで育成されてよかったと思えるように、スポーツの楽しさを教える中から、人間性や社会性を育む教育も行っていけるよう、地域や学校、家庭と連携しながら、そのノウハウの蓄積や情報収集に努めていく考えだ。


 


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