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 菅首相は自らを高杉晋作になぞらえている。だが、いまの首相に、高杉のような改革者の志は微塵も感じることができない。権力の座に居座り続けるためなら、国民から見放された政党とも野合を図る。その行動は滅びゆく者のそれとしか見えない。

「鳩山より長くやりたい」

 東京・港区麻布十番に、政界要人や芸能人ら、著名人が訪れることで知られる高級中華料理店がある。

「富麗華」というのが店の名前だが、その夜、店内には菅直人首相の高笑いの声が響いていた。

「仙谷由人官房長官らと、個室で会食されているようでした。中の様子は分かりませんが、部屋の外に聞こえるくらいの菅さんの笑い声が、何度も聞こえましたよ」(店に居合わせた客)

 この日(11月24日)は、前日の北朝鮮による砲撃で、韓国側は兵士の他にも、一般市民に2名の死者が出ていたことが判明していた。隣国の一つである日本にとって、北の暴発は他人事ではない。

 ところが、この国のトップ二人は、そんな危機の真っ只中だというのに、高級中華店で笑い声を上げながら、ノーテンキに盛り上がっていたのだった---。

 菅首相と仙谷官房長官、この二人、本当は仲がかなり悪い。首相は仙谷氏のことを、小うるさくて煙たい存在と思っているし、仙谷氏のほうは、最近も「菅と一緒にいると、オレのほうまでダメになる」と周囲に漏らすなど、内心ではバカにしきっている。そもそも、水と油の関係なのだ。

 しかしこの日、二人は表面上、そうした互いの葛藤を押し殺し、北朝鮮の砲撃もそっちのけで、互いに酒を酌み交わしていたわけだ。いったい、二人の間に何が起きたのか。

 実はその前日の23日、両者の間で、ある「合意」が結ばれていた。民主党ベテラン議員の一人がこう語る。

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