菅と仙谷「自民党と組む」永田町激震スクープ 大政奉還?

2010年12月06日(月)
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「首相と官房長官は結託して、なんと自民党に対して連立を申し入れることにしたのです。菅首相は失言問題を起こした柳田稔法相を22日に更迭しましたが、野党は勢いづいて仙谷氏らの問責決議案まで用意し、補正予算の成立もままならない。そのドン詰まり状態を打開するため、自民党に手を突っ込んで手を結ぼうと計画したのですよ」

 本来、相容れないはずの菅・仙谷コンビが、それでも付かず離れずの関係を保っているのは、二人の間に唯一にして絶対の共通目的があるからだ。

 それは、「何が何でも政権を維持する」こと。首相は国会で「石に噛り付いてでも」と口にしたが、同時にこんなふうに側近らに漏らしている。

「鳩山(由紀夫前首相)より、一日でも長くやりたい」

「来春の訪米は、ぜひ実現したい」

 一方で仙谷氏のほうも、陰では菅首相を小バカにしながらも、こう話している。

「菅はどうしようもないが、菅が倒れたら民主党政権自体がおしまいだ。否応無く、支えざるを得ないんだ」

 かくして彼らは、内心はたとえ顔も見たくないような間柄であっても、権力の座を守るために、あらゆる手立てを講じようとしているのである。

小沢に土下座してでも・・・

 実際、自民党と組む・・・という仰天プランに辿りつく前に、菅・仙谷コンビは、彼らにとって"悪魔"のような存在とも手を結ぼうとしていたという。

「問責決議で自分の首筋まで涼しくなっていた仙谷氏は、不倶戴天の敵であるはずの、小沢一郎元幹事長にまで"土下座"をし、政権の安定化を図るつもりでいたようです。ただ、これに対しては、小沢氏に何度も煮え湯を呑まされ、かつて彼を"悪魔"と呼んだ、仙谷氏の相談役・野中広務元官房長官が強く難色を示したため、断念したそうです」(同)

 そもそも、小沢氏自体が、現在の菅政権を完全に無視している。政治とカネの問題に絡む国会参考人招致の件でも、頑なに政府・与党の要請を撥ね付けており、たとえ土下座をしようと、菅首相らが会話できるような状況ではない。

 小沢懐柔は期待薄・・・となれば、ホンネを言えば、菅首相も仙谷氏も、国会運営では公明党と連携をしたい。だが、菅首相は野党時代に、公明党と創価学会の関係を「政教一致だ」と激しく糾弾し、学会から「仏敵」扱いされた過去がある。したがって、公明党と手を組んで難局を乗り切ろうというのも、虫が良すぎる。

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