日本周辺海域で行われている日米共同統合演習(実動演習)で、日本海で弾道ミサイル対処訓練をしている米海軍のイージス艦「シャイロー」と海上自衛隊のイージス護衛艦「みょうこう」、護衛艦「くらま」が6日、京都府舞鶴市の海自舞鶴基地に入港した。
入港後、報道陣に対し、シャイローのマシュー・ロックリン艦長は「日米で弾道ミサイル防衛能力を訓練し、向上させることが演習の目的」と述べた。海自の水間貴勝・第6護衛隊司令は「弾道ミサイルが我が国に飛来した時の訓練で、周辺国の動きについては注視していかなければいけない」と語った。
また、石川県小松市の航空自衛隊小松基地では、日米の戦闘機によるスクランブル発進訓練などが行われた。
尖閣諸島問題や朝鮮半島での緊張を抱える中で迎えた10回目となる今回の演習(今月3~10日)は、日米合わせて過去最大規模の約4万4500人、艦艇約60隻、航空機約400機が参加。イージス艦を展開して行っている弾道ミサイル対処訓練には、韓国軍が初めてオブザーバーとして参加し、シャイローにも乗船。北朝鮮に対して日米韓の連携を示した。【岡崎英遠】
毎日新聞 2010年12月6日 12時38分(最終更新 12月6日 12時43分)