自衛隊とアメリカ軍による日米共同統合演習は6日、4日目を迎え、京都府にある海上自衛隊舞鶴基地では、弾道ミサイルに対処する訓練に参加している日米のイージス艦が公開されました。
公開されたのは、いずれも最新鋭のイージス艦で、弾道ミサイルの迎撃能力がある海上自衛隊の「みょうこう」とアメリカ海軍の「シャイロー」です。今月3日から始まった日米共同統合演習で、2隻は日本海に展開し、弾道ミサイルに対処する訓練に参加しています。日米のイージス艦は、去年4月、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際、実際に航跡を追尾するなどの対処を行っており、今回の訓練でも共同で対処する手順の確認を改めて行ったものとみられます。2隻は、6日午前、京都府にある海上自衛隊舞鶴基地で艦内の様子や装備を報道陣に公開しました。日本のイージス艦は、もともとアメリカの技術を基に建造され、高性能レーダーやミサイルの垂直発射装置などの特徴は共通しています。海上自衛隊の訓練部隊の指揮官を務める水間貴勝1等海佐は、「自衛隊とアメリカ海軍が培ってきた相互運用性は、日本の防衛だけでなく地域の安定にも寄与するもので、さらに強化させる必要がある」と述べました。また、「シャイロー」艦長のマシュー・ロックリン大佐は「演習の真の価値は、防衛のために必要なチームワークを構築できることである。私たちの総合的な力を何倍にも大きくする同盟への支援に感謝する」と話しました。今回の演習には、地上配備型の迎撃ミサイル、PAC3の部隊も参加し、日米のイージス艦の部隊と連携をとりながら弾道ミサイルに対処する訓練を進めています。