陸上自衛隊霧島演習場(えびの市、鹿児島県湧水町)で7日から始まる日米共同訓練を前に5日、「共同軍事演習反対九州総決起集会」が、えびの市国際交流センター前広場であった。
九州各県から約2300人(主催者発表)が参加し、「日米軍事一体化の拠点づくり、米軍普天間飛行場(沖縄)の移設と訓練移転に向けた環境づくりが狙い。即時中止を求める」との集会アピールを採択した。
社民党や労組などでつくる訓練反対宮崎・鹿児島連絡会議の主催。鹿児島に米軍はいらない県民の会の荒川譲会長が「専守防衛の自衛隊と攻撃専門の米海兵隊の共同訓練は、自衛隊の性格を変えるもの」と指摘。えびの市と湧水町の代表が現状報告をした。
集会には、普天間飛行場の移設候補地に取りざたされた鹿児島・徳之島の大久保明・伊仙町長や沖縄の代表らも参加。大久保町長は「たらい回しにするのではなく、米軍基地は縮小すべきだ」と訴えた。
訓練は15日まで。自衛隊は「通常の日米共同訓練」として、普天間問題との関係を否定している。【木元六男】
毎日新聞 2010年12月6日 地方版