「慰安婦」問題の解決を目指して



2000年秋の臨時国会中、10月30日に、民主、共産、社民の3党はそれぞれ、慰安婦法案「正式名:戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案」(議員立法)を参議院に提出しました。民主党案のみ議員運営委員会(議運)から委員会に付託され、参議院総務委員会で、趣旨説明が行わましたが、結局廃案になりました。共産、社民案は、議運に吊るされたまま(委員会に付託されないまま)廃案になりました。

2001年通常国会で今度は3党の法案を一本化し、参議院に提出したものの、審議を経ず廃案に。

2001年秋の臨時国会で、11月14日、先に出した野党案を参議院に再び提出。2002年の通常国会に継続審議になっています。

2002年通常国会では、40日間国会が延長されたこともあって、慰安婦法案が付託されている参議院の内閣委員会は審議する閣法もない状態。慰安婦法案を審議してもよさそうなものですが、与党側は、審議入りに激しい抵抗を示し、事実上、委員会は休会状態となっていました。

しかし、会期末ギリギリになって、初めて国会での審議入りが実現。7月18日に発議者のひとりである岡崎トミ子参議院議員(民主)からの趣旨説明があったあと、23日には、ようやく約3時間20分の与野党による審議が行われました。国会で初めて「慰安婦法案」が審議されたのです。(「慰安婦」問題については、これまでも個別議員が度々国会で質問してきましたが。)

法案は、秋の臨時国会に継続審議となり、12月12日には初めて参考人質疑が行われました。参考人は、与党側の推薦として、中央大学法学部教授横田洋三さん、野党側の推薦として神戸大学大学院国際協力研究科助教授戸塚悦朗さんの二人です。しかし、参考人までやったものの、会期末で廃案になってしまいました。

2003年1月31日、通常国会に、民主、共産、社民の三党で再び参議院に前回と同じ法案を提出しましたが、今のところ審議入りのめどはついていません。ただし、6月12日、参議院内閣委員会で慰安婦法案の提出者である各会派の議員が、一般質問の時間を使い、慰安婦法案や、戦後補償について福田官房長官宛に質問しました。
 

戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案

参考人質疑議事録



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