「次世代を担うエンジニアたち」では、日本のソフトウェア産業の未来を担うエンジニアたちにフォーカスし、新時代のエンジニア像を明らかにしていく。
第16回では、Yahooのフロントエンドエンジニアを経て、現在ハンドメイドコミュニティサイト「cooboo(こーぼー)」に携わっているフリーランスの堀邦明氏に話を伺った。
-coobooとは?
coobooは、ハンドメイド作品を売買できるコミュニティサイトです。作品を作っている人たちは、作品を見てもらいたいという想いを持っている人が多いため、coobooでは作品を披露するインフラとしての機能に力を入れています。
サイトの企画やディレクションはスパーク・ラボの原永氏が行っており、私はインフラやインタフェースを担当しています。
-coobooのアイデアは?
もともと、個人的にハンドメイド作品が好きで、デザインフェスタなどで作品を購入していました。
また、アメリカでは巨大なハンドメイド市場があり、「Etsy(エッツイ)」というサイトが昔からありました。そのようなサイトが日本でもできるのではないかと考えたのがきっかけです。
-苦労した点とは?
前職のYahooでは、トップページの開発をメインに行っていました。また、coobooのようなコミュニティサイトを作るのは、初めてでしたので、これまで経験していないことが多く、最初は苦労しました。開発については、Yahooの時よりもやることが多とい感じています。
-気になっている技術は?
ブラウザとメモ帳だけでプログラミングできるJavascriptが好きです。どのパソコンにもブラウザが入っているので、誰でも気軽にできる点が良いですね。また、インターネットが好きで、一番触れる機会の多いプログラミング言語でもあります。
Javascript自体が面白いなと思い始めたのは、2005年終わり頃に、Ajaxという単語が流行り始めた時です。個人的に調べたのがきっかけで、実際に触ってみるといろいろとできることがわかり、使い始めるようになりました。
-ブラウザは何を使っているのですか?
基本的には、ほぼすべてのブラウザを使っています。メインで使っているのは、Google ChromeとFirefoxです。
Firefoxには、ブラウザの操作がVimと同じように使えるVimperatorという拡張機能があります。これがとても快適です。
-注目しているエンジニアの方は?
プログラミングが大好きで、生粋の技術者でありながら、ビジネス的なところも考えていているamachang氏です。そういう人がオーマのような小さな会社で、どのように活躍していくのが個人的に気になっています。
-将来、何をしていたいですか?
coobooが成長して、仕事が安定してきたら、自分が主導で世の中が面白くなるものを作りたいですね。それはフリーでやるのか、会社を設立するのか、インターネットなのか、モバイルなのか、今はわかりません。少なくともソーシャルアプリではないように思っています(笑)
■プロフィール
堀 邦明(1984年生まれ)
地元の高専を卒業後ヤフー株式会社へ入社し、Yahoo! JAPANトップページのフロントエンジニアとして従事。2009年に退職後フリーランスとして独立、2010年10月にスパーク・ラボ株式会社とハンドメイドコミュニティサイト「cooboo」をリリース。
■参考リンク
・Twittter:HolyGrail
・cooboo(こーぼー)
・スパーク・ラボ株式会社
・Etsy
ピンバック: Tweets that mention #16 堀邦明氏 自分が主導で世の中が面白くなるものを作りたい | Techzine.jp -- Topsy.com