セクハラ店長を追い出したソウル大生
先月18日、ソウル大の学生掲示板「スヌライフ」に、ある男性を非難する書き込みが掲載された。短い文章だったが、学生たちの反応は大きかった。
この書き込みには4000件のアクセスがあり、約20のレスが寄せられた。ある学生は、「(問題の店長は)真っ昼間にアルバイトの女子学生に対し、“初めて会った人と寝たことがあるか”と聞き、女子学生が困惑すると、“わたしも初めて会った人とは寝ない”と話した」とコメントした。
非難の対象となっているのは、ソウル大・冠岳キャンパス内にあるコンビニの店長、A氏だった。コンビニを利用する学生たちが、アルバイトの女子学生にセクハラめいた発言をしているA氏に腹を立て、掲示板に書き込みを掲載したのだ。
その2時間後、「よくない経験談」と題するほかの書き込みには7500件のアクセスがあり、約60のレスが寄せられた。「図書館で勉強した後、夜12時ごろコンビニに行ったところ、店長が友人たちと一緒にビールを飲みながら、“この○○”“あの○○”と言いながら、くだを巻いていた。その上、女子学生が会計をする際、“学生証の写真はみな芸能人だが、実際の顔は写真と似ても似つかない。ソウル大の女子学生は、家庭教師で稼いだ金で整形をする”と言われ、赤面した」
この店長にまつわる書き込みが相次いで掲示板に掲載されると、学生たちは「アルバイトの人権を保護しよう」「暴言、セクハラ発言を繰り返す店長を追い出そう」と立ち上がった。学生たちは「ソウル大親切・不親切申告センター」にA氏の不適切な言動を通報するとともに、コンビニ本社にもクレームを入れた。これを受け、同コンビニは先月22日、「物議をかもした店長を移動させた」という内容の謝罪文を掲載した。
ソウル大社会学部のキムさん(26)は、「ソウル大申告センターに通報したが、学生たちがコンビニ本社に連絡し、問題を自ら解決したため、被害が最小限で済んだ。キャンパスに入店している外部商業施設の運営に関して、学生たちの意見を伝える手段がないのが問題」と指摘した。
李碩浩(イ・ソクホ)記者