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「民主党の日米中正三角形論は非現実的」 ロバート・サター・米ジョージタウン大学教授 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:外交
日中関係の今後についても「一定の象徴的な領域で両国のさらなる接近や友好を示す動きは考えられるが、基本的な利害関係は離反しすぎており、主要な前進は近い将来、期待できない」として日中接近の現状での限界を指摘した。
その一方、サター教授は日米関係について「日本の立場は同盟国としての米国との非常に緊密なきずなの維持を必要としている」と述べ、日本と米中の距離が均等ではないという見解を示した。しかし、「日本が対米関係と対アジア関係の均衡に気を使うことは理解できる。小泉政権では対米関係への傾斜が顕著だったが、今後、中国を含むアジアへの『等距離姿勢』をもう少し打ち出すことは米国にとって特に問題はないだろう。しかし今の日本側の日米中正三角形論からなにか大きな政策の変化が新たに生まれてくるとはあまり思えない」と論評した。
ロバート・サター 1970年代から米国務省、中央情報局(CIA)、上院外交委員会、議会調査局などの中国政策の専門官を歴任し、クリントン政権、ブッシュ前政権では東アジア担当の国家情報官を務めた。