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時評コラム

花岡信昭の「我々の国家はどこに向かっているのか」

迫り来る「ジャパン・ナッシング」の悪夢

うつろに響く鳩山首相の「ゼロベース」発言

 そこで、注目されていた沖縄の名護市長選挙は、懸念された通り、などというと当選した新市長には申し訳ないが、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設に反対していた側が当選した。容認派の現職が敗れた。これまで3回の選挙で容認派が当選してきたのだが、その流れが覆った。

稲嶺 進 (無所属新、民主、共産、社民、国民新、沖縄社会大衆推薦)17,950票
島袋吉和 (無所属現、公明支持)16,362票

 投票率は76.96%と前回を1.98ポイント上回り、名護市民の関心の高さを裏付けた。1,588票という僅差だが、勝ちは勝ち、負けは負けだ。これによって、名護市の「民意」は移設反対ということになった。

 かねてから名護市長選の前に結論を出さないと、とんでもないことになりかねないといわれていたのだが、その通りになった。鳩山首相はそれでもなお、「ゼロベースで臨む」とし、辺野古案を選択肢から外すわけではないことを強調しているが、それならなぜ、もっと早く政府方針を固めなかったのか。

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