「官房長官の仕事は繁忙を極める。人間の体は一つしかない」。仙谷由人官房長官は3日の閣議後の記者会見で、兼務する法相の後任人事が決まらない状態が長引くのは好ましくないとの本音をにじませた。そのうえで「菅直人首相が今日か明日か、これがいいんじゃないかとおっしゃるかもしれないし、法相に専念しろとおっしゃるかもしれない」と語り、首相が近く判断するとの認識を示した。
首相は前法相の柳田稔氏を更迭後、仙谷長官に法相を当分兼務させ、正式な後任人事は「じっくり考える」と述べるにとどめてきた。その後、参院が仙谷長官と馬淵澄夫国土交通相の問責決議を可決。首相は処遇について「まだ国会会期が残っている」と閉幕までに判断する考えを示唆していた。
仙谷長官は記者会見で後任人事に関して「今のところめどはない。ずっとやるつもりだ。国民のために司法改革を実現していく決意に燃えている」と指摘。この後、国会内で「官房長官と法相は両方大事なので頑張る」と語った。
仙谷由人、柳田稔、菅直人、馬淵澄夫、法相、官房長官
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