中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索

宮島のモミジ2割が生育不良 '10/12/6

 紅葉の名所として知られる宮島(廿日市市)の紅葉谷一帯にあるモミジの2割が生育不良で、樹勢の衰えが目立つことが5日、保全活動に取り組む住民グループ「宮島さくら・もみじの会」の調査で初めて分かった。同会は、多くの観光客が訪れることで根元の地面が踏み固められる「地盤固化」が要因とみて対策を進める。

 調査は11月18、23日、ロープウエー紅葉谷駅奥の奥紅葉谷から藤の棚にかけての紅葉谷川周辺で実施。会員13人が広島県緑化センター(広島市東区)管理責任者の正本良忠さん(78)の指導を受けて当たった。一帯に計701本のモミジがあることを確認。80%をイロハモミジが占めた。

 生育度は幹の空洞化や枯れ枝、病害虫の有無などから、「良」「普」「悪」の3段階で判定した。「悪」は全体の20・8%の146本。「良」は9・6%の67本にとどまった。キクイムシなどの害虫被害は40・7%、褐斑病などの病気は23・1%に及んだ。

 生育条件では、70・2%の492本で地盤固化が進んでいた。根元周辺が観光客などに踏み固められたことが原因で、根に水や酸素が行き渡りにくくなり、樹勢が衰えていく。逆に土壌が豊かな木は23・3%だった。

【写真説明】紅葉がピークを迎え、大勢の観光客でにぎわう宮島(11月18日)


  1. 「平和の火」に慰霊と祈り
  2. 無医地区53 ワースト2位
  3. かかしでマエケン・ゲゲゲ…
  4. ジャンボニンニクで初の祭り
  5. 広島大A、中国四国駅伝連覇
  6. 地元産手作り弁当で良い年を
  7. 夢をかなえ一斉消灯で星観測
  8. 外国人と踊りやカラオケ交流
  9. てんかん治療薬や手術法解説
  10. 御調高の山内捕手が日本代表
  11. ペットボトルのオブジェ点灯
  12. 「わーはっはっ」で年越し
  13. ツルの冥福祈り女子児童が舞
  14. ワクチン3種無料化へ準備
  15. 嘉村礒多の生家を宿泊施設に
  16. 山盛りご飯囲み笑顔 萬歳楽
  17. 地域資源の活用策を研究発表
  18. 1100人とびしまサイクリング
  19. 呉・桂浜の400年老松枯れる


MenuNextLast
安全安心