「中国の忍耐の限界が迫っているという信号」・・・「逆に関係が強化される可能性も」
ウィキリークスが最近公開した外交資料には、中朝関係が梗塞局面に陥る可能性がある敏感な内容が多く含まれていた。この公開された文書が現場の報告書 (field reporting)という点を勘案しても、体制崩壊などを含んでおり北朝鮮指導部をヒヤリとさせるだけの価値はある。
            
            
昨年5月からデイリーNKが相次いでスクープ報道
北朝鮮の両江道のソル・ジョンシク(40)青年同盟責任者(第一書記)が昨年の5月に行方を隠し脱北を行なったという本紙の昨年の報道が、同氏の韓国への入国で事実である事が確認された。
内部消息筋「北が敵の策動に万端の戦闘態勢を指示」 北朝鮮が今月1日から始まった冬季訓練に先立ち、各機関の企業所などに「特別警備」を宣言し道党委員会を通じ旅行者に対する証明書の発給を大幅制限する措置などを取ったと伝えられた。
朝鮮学校は自己変革が求められている
北朝鮮による砲撃事件を受けて、菅直人首相は朝鮮学校の授業料無償化措置を「プロセスを停止してほしい」と指示を出した。また、この人の「ふらつき」が出たわけで、呆れてしまった。「教育内容は問わない」という文科省の判断は何だったのかと思う。
◇砲撃事件の背景を考える(2) 対外関係
なぜ、北朝鮮は延坪島砲撃事件を引き起こしたのか。内的要因、対外関係要因の両面を見なければ、その動機と理由、目的は解けない。まず対外関係の要因を考えてみたい。 対外関係要因として、米国を交渉に引き出すための脅し、緊張を高めて韓国内を揺さぶるため、などの分析が専門家の間から出されている。
砲撃事件の背景を考える 1
23日午後に発生した北朝鮮軍による延坪島砲撃は、北朝鮮の政治指導、指令体系から考えて、金正日総書記の承認があったのは間違いない。 軍部の独自の判断、前線部隊の勝手な行動の可能性はあり得ない。
朝鮮高校を授業料の無償化の対象とすることは、民主党と政府の方針となり、実現の方向に向かっているのは報道されている通りである。しかし、依然として無償化反対の意見が表明され続けており、産経新聞などの一部メディアは反対のキャンペーンを張っている。
党代表者会には、ある意味人民は期待していた。今、北朝鮮は経済状態が極めて悪く暮らしが大変だ。党代表者会では、てっきり(後継者問題以外に)深刻な経済難についても討議されると思っていたからだ...
もう何年か我慢すれば変わるだろう...
農民だけでなく、農民たちをまとめる作業班長、そして農場全体を管理する管理委員長までもみな、口をそろえて「(経済)開放しなければならないのに」と言っています。私もよく、「こうした私たちの声を上部にしっかりと伝えてください」と頼まれます。私は上には報告しませんが。
◇中国の携帯電話の摘発時には「密告」の誘いも
9月28日に行われた朝鮮労働党代表者会や10月10日の党創建65周年を前後して、北部地域で情報統制が一段と厳しくなっていることが、アジアプレスの北朝鮮内部の通信員により明らかになった。
北朝鮮の民衆は無関心か反発。 「金正恩(キム・ジョンウン)とはどんな人?北朝鮮ではどう思われている?」   最近こんな質問をよく受ける。残念ながら、筆者はこの正恩氏について何も知らない。会ったことはもちろんないし、姿を写真や映像で見たのは、先の労働党代表者会の際に公開されたものと、幼年青年時代のものぐらい。書かれた文章を読んだこともない。 これは北朝鮮の一般の民衆にとっても同様である。
23歳の女性ホームレスの姿、衝撃映像に韓国で大きな反響 3日に韓国のKBSテレビで放映されたスペシャル番組「北朝鮮3代権力世襲、金正恩は誰なのか」の中で、北朝鮮内部情報誌「リムジンガン」の記者・金東哲(キム・ドンチョル)氏が撮影した映像が大きな反響を呼んでいる。
軍よりも党...先軍政治も止めるだろう
...最近の金正日の発言の中に「われわれが先軍政治を行うといって、人々が党の領導(編注:指導)を離れたと思われがちだが、先軍政治というのは徹底的に党の領導の下に行われることになっているので、党を弱らせてはならない」というものがあります。
金正日は軍を掌握している
今の北朝鮮社会は、もうこれ以上ないくらいに混乱しており、「最後」と言ってもいいくらいなのです。でもなぜ、他の国だったら12回も(編注:朝鮮の慣用句で「何度も」という意味)人民が立ち上がるところを、北朝鮮ではそうならないのか、と思うのです...
灰色の社会はいつまで続くのか
白黒画面こそがふさわしい。北朝鮮が流す党代表者会の映像を見てそう思った。金正日に拍手を送る三男金正恩(キム・ジョンウン)はじめとする朝鮮労働党の「代表者」たち。なんという古色蒼然たる眺め、そしてなんという非現実感。ここ大阪から1000キロほどしか離れていない土地で起きている出来事とはにわかに信じがたい。
金正恩は「首領絶対制」も継ぐのか?
党代表者会の金正恩(キム・ジョンウン)騒動のてんやわんやは、ようやく一段落ついた。 多くのメディア・専門家が意外だとしていたのが、正恩氏の姿を北朝鮮メディアが公開したことだった。だが、筆者は可能性ありと事前にサンデー毎日9月19号に書いていた(別に自慢するわけではありませんが)。
北朝鮮当局が公表した労働党代表者会を目前に控え、移動制限令が出されるなど、一般住民に対する統制が一段と厳しくなっているようだ。代表者会の前日の27日晩、北朝鮮北部の咸鏡北道に住むアジアプレスの取材協力者が電話で伝えた。
結局、北朝鮮当局は、9月28日に「労働党代表者会」を開くと公式に発表した。 これから一週間、世間の耳目は三番目の息子とされる金ジョンウンの名前と姿が現れるの かどうかに集中していくことになるだろう。 さてそれでは、金ジョンウンによる世襲後継はうまくいくだろうか?
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「北朝鮮民衆の暮らし」 ポストカード