さいたま市の会社役員の男性(当時31歳)を殺害したとして殺人罪などに問われた少年(19)の裁判員裁判で、さいたま地裁(大熊一之裁判長)は14日、懲役10年(求刑・懲役5年以上10年以下の不定期刑)を言い渡した。大熊裁判長は判決で、「殺害行為の中核を担い、共犯の少年と比べても刑事責任は極めて重い」と述べた。
この事件では、4月、共犯の少年(19)=服役中=に対し、求刑通り懲役5年以上10年以下の不定期刑が言い渡されている。
判決によると、少年は昨年5月、元暴力団組員(37)=控訴中=らと共謀し、飲食店で居合わせた男性を岩槻区の資材置き場に運び窒息死させ、遺体を千葉市内に遺棄した。
毎日新聞 2010年7月15日 地方版