【書評】ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 を読んだよ
二見書房
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デビッドアレンのGTD本最新作「ストレスフリーの整理術 実践編」読了。
最初の最初はなんだか小難しいイメージで中々読めなかったが、読み始めるとすんげー面白くて一気に読み切ってしまった。
久しぶりに、手元にとっておいてもう一度読み直そうと思った本。
GTDをうまく使うために
前作「ストレスフリーの整理術」を読んで、なんとなくGTDは試したりしていた。
いや、それ以前にウェブで情報を得て、オレ流GTDはもっと前からやっていた。
が、どうもしっくり来なかった。
提唱されているGTDをマネしてみても、なんだか上手くアタマの中がスッキリしない。
それで、自分流なやり方を組み合わせ、GTD風な生活をしていたのだが「まじめに週次レビュー」なんてやっていなかったし、マニュアルを無視したようなGTDしかしていなかった。
というよりも、実際にやっていたことと言えば、気になったことをその場でメモしていた程度。実際、これをやるだけでもかなり快適だったのは事実。
本家GTDがすごくしっくりきた
うーん、なんだか素晴らしい思想だとは思うのだが、なんだか上手く使えねーんだよな。マジメに全部やるのメンドクサイし。
そんな思いはこの本を読んで一変した。
自分が「気にくわない」と思っていたことは、もっと上手にGTDを使ってやれば解決しそう。くそメンドクサイと思っていた週次レビューも、やっぱりやった方がよさそう。
うまく使えば、これほどアタマがスッキリするシステムは他には無い。そんな思いを新たにした。以下、いくつか良かった点。
言葉が改められてすんなりアタマに入りやすく
「処理」という言葉が「見極め」に。「レビュー」という言葉が「見直し」に。
言葉が伝えるモノは大きい。
この変化によって、堅苦しさが減り、GTDのイメージが良くなった。特に「処理」を「見極め」と改めたのは良い。機械的なニュアンスから、より人間味のある言葉になって、そこに「考える」ことの重要性を感じさせられる。
整理部分のカテゴリわけがわかりやすくなった
ここが個人的に一番気に入った、そして、この部分を読んでGTDを一度真剣に言われたとおりマネしてみようと思えたところ。
「行動」が必要ではない、しかし「資料」ではないこと。考えたい、意識しておきたい「気になること」をどのように扱えばよいのか。これがGTDをマネしようとした時に気にくわない、というかよくわからないところだった。
今回書かれている「整理」でのカテゴリ分けで、これがかなりスムーズに扱えそうなことがわかった。
これならマネしたい!
ボトムアップだけではない視点の重要性
GTDが基本的に「目の前のこと」を扱うことに長けた仕組みのため、ともすると長期的な展望を見失いがちになるのではないか、という言葉をよく見かけた。
この辺りはきっと多くの批判があったのだろう。
今回はそういう「上からの視点」についてもかなりのページ数を割き、きっちりと説明し、それらの重要性を説いている。
まぁ、あんまり長期的な展望とか考えたことないお気楽な人間なのだが、せっかくなのでこの辺もマネしてみようと思う。
まとめ
とてーも良い本だと思ったが、相変わらず具体例はほとんどない。
特に、実際にGTDをやるとしたら、どういう道具を使って、どういう風に実施していけば良いのか、という説明はほとんど何もない。
学ぶのはあくまでも「考え方」
これをどのように自分に生かし、使っていくかは自力で何とかするしかない。
まず今月一ヶ月、言われたとおりに全部マネをして、年末年始に再度GTDについてじっくり考えてみようと思う。
とりあえず、全力で「収集」する。
そして、これを上手くEvernoteで使えるような仕組みを考える。
参考
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