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【コラム 撃戦記】

“本物”が求められている時代 ボクシング界が行くべき道は

2010年12月2日

 先月は格闘技にサプライズが続いた。横綱白鵬が稀勢の里に敗れ、連勝は63で止まった。ボクシングではWBC世界スーパーウエルター級王座決定戦でマニー・パッキャオ(フィリピン)が元WBA世界ウエルター級王者アントニオ・マルガリト(メキシコ)に判定勝ちし、6階級制覇を達成。パッキャオはフライ級からスーパーウエルター級まで事実上10階級を制圧、その体重差は19キロ。故・大山倍達は「20キロ差までなら何とかなる」と言ったが、それを証明した。終盤に手加減したといい、それもサプライズだった。

 その一方で、いずれのサプライズにも気になるのはファンの「もしも」だ。白鵬にはライバル朝青龍の引退。パッキャオの快挙もボクシング界が主要4団体に実力者が分散している現状。誰もがその強さを認めながら、である。JBCの安河内剛事務局長は、1月の世界戦発表会見で「本物が求められている時代だ」と力説した。本物とはパフォーマンスの人気取りより、「世界で唯一の王者」という格付けだ。大橋秀行会長は「協会に来るファンの要望の90%はIBF、WBOを承認した統一戦」という。ファンあってのプロ。答えは見えている。 (格闘技評論家)

 

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