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【グラニュース】


ケネディ、V締め得点王

2010年12月5日 紙面から

名古屋− 広島 前半22分、ヘッドで先制点を決めるケネディ(右)。磐田・前田とともに見事、得点王に輝いた=豊田スタジアムで(内山田正夫撮影)

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 名古屋グランパスがJリーグ史上最強を誇示するフィナーレを飾った。4日の広島戦(豊田ス)で、FWケネディ(28)が得点王を決める先制ゴールを挙げるなど2−1で勝ち、シーズン最多記録となる23勝目で締めくくった。史上最速優勝に加え、最多勝、最多勝ち点タイと記録ずくめ。小休止した後は、25日の天皇杯準々決勝(対鹿島)から2冠に向けて再発進する。

 FW最高の勲章をつかんだ。オーストラリア、ドイツを経てたどり着いた地で、ケネディが大輪の花を咲かせた。17ゴールを積み重ね、サッカー人生初の得点王。リーグ優勝に花を添え、「みんなで取り組んできたことが実った。夢のようなシーズンだ」と破顔した。

 タイトルをたぐり寄せるゴールは前半22分。自陣の闘莉王から前線の小川へ一気に展開。右サイドからのクロスをファーサイドで待ち受けた背番号「16」が、194センチの高さから打ち降ろした。対戦相手を幾度となく震え上がらせたヘディング弾が先制点となってチームを勢いづけた。

 チームメートの思いは一つだった。リーグ史上最多の23勝、最多タイとなる勝ち点72でサポーターと喜びを分かち合いたい。そしてケネディにタイトルを。ただ、シーズン序盤から得点ランク首位を快走し、勝利に貢献してきた男は11月無得点。足踏みが続く間に、エジミウソン(浦和)と前田(磐田)に並ばれた。「自分の得点より、チームの勝利が第一さ」。そう言い続けたケネディから6試合ぶりの一撃が飛び出した。

 アシストの小川が「ジョシュア(ケネディ)にとってほしかった」と打ち明ければ、今季限りでの退団が決まり、これが“ホームラストマッチ”だった杉本も「きょうは自分のことより、得点王をとってほしかった。最後まで抜いても、ジョシュアに出そうと思った」と話した。ケネディも「みんなの気持ちは感じていた。感動のゴールだった」と振り返った。

 後半39分に杉本から渡った決定機は実らず、1得点の前田に並ばれた。それでもチーム史上2人目の栄誉は色あせない。腰椎椎間板障害の治療のため10日に帰国。天皇杯は欠場するが「実家が近いメルボルンと対戦したい」と来季のACLを見据えている。

 まさに記録ずくめとなったリーグ戦。史上最強の王者は、ストライカーの戴冠式で最後を締めくくった。 (塚田陽一郎)

 

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