関東学生柔道優勝大会
於 H18.5.21(日) 埼玉県立武道館
1回戦
防衛大学校 7 対 0 千葉大
先鋒 斉藤 直樹(4)○ 大内刈り 植村 明弘(2)
次鋒 兼子 航 (2)○ 背負投
三鋒 宮前 大地(3)○ 払腰 豊嶋 淳宏(1)
中堅 藤井 崇 (4)○ 袈裟固め 瀧 良太(1)
三将 宮田 良道(4)○ 反則勝ち 崔 壇悦(4)
副将 鈴木 遼 (3)○ 内股 西川 真吾(3)
大将
2回戦
防衛大学校 2 対 4 茨城大
先鋒 斉藤 直樹(4) 引き分け 有吉 貴弘(1)
次鋒 兼子 航 (2)○ 朽木倒 人見 俊晃(4)
三鋒 藤井 崇 (4) 優勢勝ち ○佐和 一大(4)
中堅 宮田 良道(4) 優勢勝ち ○服部 佑(4)
五将 宮前 大地(3) 内股 ○中村 豪(3)
副将 川村 智也(4)○ 送襟絞 松本 英樹(4)
大将
女子
1回戦
防衛大学校 0 対 3 埼玉大
先鋒 梅澤 彩香(4) 払腰 ○池田 ひとみ(3)
中堅 岡本 侑子(3) 内股 ○葛野 愛(1)
大将 山路 実加(2) 横四方固 ○小森 寛子(4)
敗者復活戦
防衛大学校 0 対 3 横浜国立大
先鋒 梅澤 彩香(4) 横四方固 ○鞍馬 綾乃(2)
中堅 岡本 侑子(3) 大内刈り ○松本 聡子(4)
大将 山路 実加(2) 合わせ技 ○森田 泉(1)
中村監督の戦評
○平成18年度関東学生優勝大会
直接、試合を見ていないため、本戦評はあまり的を得ていないかもしれない。試合を見た人の感想、結果の数字から判断すると「ひょっとしたら防衛大学校は優勝できたかもしれないと思われる。
1回戦を順調に7-0で勝ち上がり、今回最大の山場となる茨城大戦を迎えた。
オーダーを先鋒、中堅、大将に軸を置いてくると読んだが、相手エースが三将で出てきて、当方のエースと直接対決になったところが、運の無さと言えよう。
結果は、前回のベスト8から下ったが、今回5名の4年生を擁して戦えたことを称えたい。これは、齊藤主将を中心とした第51期生の頑張りの証である。
新しく19名の新入生を加えることができたが、これらの中から来年さらに良い結果を修めることができる選手の出現を臨むものである。
【平成18年度関東学生柔道大会戦評】
文責:太田1佐
平成18年5月
平成18年度の関東学生柔道優勝大会は、5月21日(日)に埼玉県立武道館において1部(8校)、2部(22校)、そして女子の部(11校)が行われた。熱戦の結果、1部は筑波大、2部は茨城大、そして女子の部は埼玉大が優勝した。なお、全日本学生大会には、筑波大、埼玉大、山梨学院大、国際武道大、流通経済大、桐蔭横浜大、関東学園大、そして、清和大の8校が参加する。
1 対 千葉大
先鋒の齊藤、実力差を見せつけ開始20秒、右大内刈で一本をとる。続く、次鋒の兼子、落ちついた試合運びで得意の変形釣り込み腰をきれいに決める。五将宮前は、ガッチリと右組になるや内股を放てば相手は大きく宙に舞う。3人の試合時間を合計しても1分にも満たない素晴らしい試合内容である。中堅藤井は、すぐ決めてくれるものと思ったが、膝の故障で試合から遠ざかっていたためか、畳みに足がついていない状態。相手の背負いから小内捨て身の連絡技について行けず逆に技ありを取られる。これで目が覚めたのか相手が背負いに来るところをつぶして三角、袈裟固めと変化して抑え込み一本。三将宮田は果敢に体落としで攻めるも上手く捌かれ効果無し、互いに決め手のないまま試合は終盤に入る。再三相手を潰して寝技に入る宮田に対し、興奮した相手が両膝でニードロップをした為反則負け、星を拾う。
副将鈴木(遼)は、上手く得意の組み手になり2.3歩動いて左内股に入れば20s以上重い相手を綺麗に放って一本を取る。大将牧村、組際に得意の一本背負いに入れば技あり、続いて内股で有効、最後は小内で技あり、合わせ技一本。「業師・牧村」の面目躍如、緒戦を7対0で快勝する!
2 対 茨城大
先鋒の齊藤は右、相手有吉は左のケンカ四つ、激しい組み手争いから有吉巴投げ、背負い、寝技と激しく攻めるが、齊藤これをよく捌く。齊藤も中盤から終盤にかけて左右の背負いで攻めるものの結局引分け。続く兼子は、体格差をものともせず果敢に攻めるものの、相手の防御が堅くポイントが取れない。引分けかと思われた残り20秒、一瞬の隙を突き踵返し行けば見事に決まって一本、防大が先行する。五将藤井と相手佐和は、ポイントゲッター同士の対戦、互いに相手の釣り手を絞り、技を封じる。中盤、佐和が関節に来たところを藤井が返して横四方に入る。藤井にとって唯一のチャンスであったが佐和も必死で逃げる。残り30秒、藤井の絞りが甘くなった瞬間、佐和が払い腰に行けば藤井大きく飛んで技あり、そのまま試合終了。中堅宮田は、前半積極果敢に寝技で攻めるものの、中盤以降は頭が下がり防戦一方となる。奥襟を取られた瞬間に体落としに入るものの、掛け逃げと見なされ指導。気落ちした宮田は残り10秒、場外際の大内で有効を取られ試合終了。茨城大に先行を許す。
追いつく為には重要な三将戦、宮前は右、相手中村は左。気合い十分の宮前、組止める為に2、3歩不用意についていった瞬間、相手の左内股に宙に舞う。痛い一本負け。後がない防大は、副将川村に全てを託す。膝のケガのため試合から遠ざかっていたものの三角締めと関節技には抜群の切れを持つ川村、開始早々巴から寝技に誘うが待て。やや強引にいった左大外を返され逆に技ありを取られるものの、落ち着いて小外で技ありを取り返す。そのまま、締めから抑え込みに移れば一本。2対3で迎えた大将戦、取るしかない牧村は気合い十分で畳みに上がる。対する小野村は昨年の関東個人2位の実力者。業師同士の対決となった。両者右組同士、足技から背負い、内股、大外と目まぐるしい攻防となる。小野村さかんに十字を狙うも牧村よく防ぐ。残り1分、牧村勝負を賭けて右背負いに行けば、小野村体を捌いて締めに変化する、これが決まって一本。一瞬のチャンスを逃さなかった小野村に凱歌が上がる。
防大柔道部は51期生を中心に、「関東2部で決勝進出!」を合い言葉に稽古に汗を流してきたが、残念ながら2回戦敗退という結果になった。