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首相になり分かった日米同盟の重要さ 小泉氏が「政権交代してよかった」 (2/2ページ)
【日中関係】
日中関係は大事だ。私は日中友好論者だ。経済を考えれば、これから日中関係は極めて重要だ。だが、一国の関係は経済だけではない。日本の平和と独立を守るために米国に代わる国はない。
【日中首脳会談】
2004(平成16)年の11月、チリでAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が開かれた際、中国の胡錦涛国家主席との会談が決まらなかった。外務省の担当者が「中国が『来年靖国神社を参拝しなければ会談する』と言っている」と言う。「じゃあ、小泉は来年、必ず靖国神社に参拝すると言ってます。会談をしたくなかったら、しなくて結構です」と…。
すると中国は「会談前と会談後に『靖国神社参拝する』と言わなければ会談する」という。だから私は記者に聞かれて「適切に判断する」と言った。中国は拒否しないでOKしてきた。私の方がびっくりした。
本当に首脳会談をしないと言ってきたのは、2005(17)年に首相退任を明言してからだ。
【日米同盟】
「米国は日本を守ってくれない」という人がいる。だが、重要なのは、日本は本当に米国の同盟国として信頼される行動を取っているか、だ。日本自身が真剣に考えなければいけない時期だ。
【ピンチをチャンスに】
日本はピンチをチャンスに変える能力に優れた民族だ。石油危機から学び、石油備蓄、省エネ技術、代替エネルギー開発に取り組んだ。最近、中国がレアアースの輸出制限を言っているが、日本は家電ゴミから抽出する技術を研究している。官民一体で続けていくべきだ。