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首相になり分かった日米同盟の重要さ 小泉氏が「政権交代してよかった」 (1/2ページ)

2010.12.5 00:10
国際安全保障学会年次大会で講演する小泉純一郎元首相=横浜市の慶応大国際安全保障学会年次大会で講演する小泉純一郎元首相=横浜市の慶応大

 自民党の小泉純一郎元首相が4日、横浜市の慶応大で開かれた国際安全保障学会年次大会で講演し、「鳩山由紀夫氏も、菅直人氏も首相になり、日米同盟がいかに重要か分かった。マスコミも『対米一辺倒』と批判しない。これだけでも政権交代してよかった」などと語った。詳細は以下の通り。

 【講演の経緯】

 私は地元が横須賀で防衛大学校がある。その校長が(国際安保学会会長の)西原正先生で、首相の時も指導、助言を頂いた。私は当選から引退まで防衛大の卒業式は欠かさなかった。

 【政権交代】

 昨年の政権交代は良かった。約50年近く政府といえば自民党。国民も飽きる。評論家もメディアも自民党を批判すればよかった。国民も最近は、与党になった民主党に対し、政権の座にある難しさを感じているのではないか。

 私は首相の時、日米関係がよければよいほど中国、韓国など世界各国と良い関係を築けると言った。評論家やメディア、野党から「小泉は対米一辺倒だ」と批判された。

 今の民主党政権はどうか? 鳩山由紀夫氏も、菅直人氏も首相になり、日米同盟がいかに重要か分かった。マスコミも菅政権、鳩山政権を「対米一辺倒」と批判しない。これだけでも政権交代してよかった。

 【日米中正三角形論】

 尖閣諸島の問題も悪いことばかりではない。民主党が政権を取った当初「日米中正三角形論」が自民党の一部や民主党、有識者から出ていた。今回の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、いかにおかしいか分かってきただろう。ようやく目覚めた。とんでもないということが分かってきた。

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国際安全保障学会年次大会で講演する小泉純一郎元首相=横浜市の慶応大

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