民主党の原口一博前総務相は5日午前、フジテレビの番組で、昨年の衆院選前に小沢一郎元代表の資金管理団体が同党候補者に約4億4200万円を提供したことについて、「ルールに沿ってやっている。何がおかしいのか」と述べ、問題はないとの認識を示した。
小沢氏の資金提供は、旧新生党の政治資金がプールされていた政治団体「改革フォーラム21」からの寄付金が元手となっており、資金には国から支給された立法事務費が含まれていることを踏まえ、岡田克也幹事長は2日に「国庫に返納すべきだ」としていた。原口氏は、岡田氏の発言について「何の法律で返納しろと言っているのか分からない」と述べ、疑問を呈した。
一方、岡田氏は5日、甲府市内で記者団に対し「新生党が解党して10年以上たち、党の実態がないにもかかわらず、それがまるで個人のお金であるかのように自由に使われるのは国民の理解を得られない」と問題があるとの認識を重ねて示し、原口氏に反論した。