2010年12月5日17時47分
ネット検索で世界最大手のグーグルの日本法人が、全国の小中高生から募集した「Google」ロゴのデザインコンテストで、千葉県鴨川市の鴨川中2年生鈴木千尋さん(14)の作品「地球に咲かせたい、やさしい花を」がグランプリに輝いた。
小中高生のデザインコンテストは、今年が2回目。テーマは、10月に名古屋で開かれた生物多様性条約の締結国会議(COP10)にちなむ「地球のなかまたち」。全国から9万点の作品が集まった。
11月28日に東京・六本木で表彰式があった。鈴木さんは中学生部門の最優秀作品に選ばれ、さらに小学生低学年と高学年、高校生部門を含む4部門の「グランプリ」を獲得した。千尋さんは「ビックリしすぎて、何だかよく分かりませんでした」と振り返る。
鴨川中(出山裕之校長、生徒453人)は、ロゴのデザインを夏休みの宿題として、1、2年生全員がコンテストに応募した。千尋さんは動物好きで、上野の国立科学博物館で開かれた「大哺(ほ)乳類展」にも2回、足を運んだ。
作品は、海の生物を代表するシロナガスクジラや地上の動物のシンボルのオランウータン、植物代表のサクラソウが「Google」の文字に寄り添う形。自然を支える人間の手がピンク色のハートの花を咲かせている。「日数が足りなくて、色も5種類しか使えなかった」と言うが、結果的にシンプルで力強いデザインに。美術担当教師も「ひとことでいうと、彼女の作品が断トツ」と驚いたほど。
「将来の夢? 科学博物館の学芸員になりたいです」。受賞作品入りの表彰状を抱えてニッコリと笑った。